メール配信システムの平均費用は?料金の相場や機能について解説
メール配信システムはさまざまな企業がサービスを展開しているため、費用の相場感やどれを選べば良いかお困りの方も多いと思います。本記事では、メール配信システムの平均費用や料金相場について解説し、定番のおすすめメール配信システム3選をご紹介します。
目次
メール配信システムとは
メール配信システムとは、メールの一斉配信やセグメント配信に対応したシステムのことです。企業や店舗が配信するメールマガジンや、学校や自治体などが提供する情報発信などに利用されます。
メール配信は作成されたリストを基に行われますが、配信先が多い場合は、手作業で行うことが難しくなるため、業務効率の向上を目的にメール配信システムが利用されるのです。
また、メール配信システムはメールを配信するだけではなく、配信時間の調整や受信端末に合わせたサイズ調整などを行うことができます。
企業・個人・顧客(ユーザー)・潜在顧客など、フェーズに合わせた内容を一斉に送信することができるため、メールマーケティングには欠かせないシステムです。
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メール配信システムの種類
メール配信システムは、オンプレミス型とクラウド型の2種類に分類されます。それぞれの特徴やメリット・デメリットを知っておくことは、メール配信システムの選択において重要なポイントです。
オンプレミス型とクラウド型の主な違いを確認してみましょう。
オンプレミス型 | クラウド型 | |
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メリット |
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デメリット |
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特徴 |
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オンプレミス型とクラウド型のもっとも異なる点は、使用するサーバーです。オンプレミス型は、自社のサーバーやパソコンにソフトをインストールして利用し、クラウド型は提供元の保有するサーバーにデータを保存します。
クラウド型は比較的気軽に導入ができますが、オンプレミス型の場合は導入・運営にスキルのある担当者が必要です。自社の予算や人員など状況を考慮した上で、どちらが適しているのかを見極めるようにしましょう。
昨今では、テレワークなどの多様な働き方にも対応可能で、機能のアップデートなども簡単に実装できるクラウド型のサービスを導入する企業が多いです。
メール配信システムの平均費用や相場は?
メール配信システムの導入を検討する際には、導入費用やランニングコストが気になるものです。ここでは、平均費用や相場をオンプレミス型とクラウド型に分けてご紹介します。
1.オンプレミス型
オンプレミス型の費用の詳細は以下のとおりです。
発生する費用項目 |
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平均月額費用・内訳 |
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平均初期費用 |
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別途必要となる費用 |
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特徴は、初期費用が高めであることと、コスト形態が資産の扱いになることです。
2.クラウド型
クラウド型の費用の詳細は次のとおりです。
発生する費用項目 |
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---|---|
平均月額費用・内訳 |
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平均初期費用 |
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別途必要となる費用 |
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特徴は、初期費用・ランニングコストともに抑えることができ、コスト形態が経費扱いになることです。
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メール配信システムの費用や料金に差が出る理由
メール配信システムの費用や料金に差が出る理由は、主に次の4つがあります。
- システムの種類
- 配信機能
- 配信数
- 支援サービスの充実度
オンプレミス型とクラウド型では、初期費用・ランニングコストに大きな差が生じます。また一斉配信と、マーケティング機能を搭載したセグメント配信では、同じ配信数でも料金が異なるのが特徴です。
月間配信数も料金を左右する要素の1つです。数千通と数十万通では当然金額が異なります。支援サービスの充実度も料金に差を生じさせるため、自社の希望や現状に合ったサービス、必要なサポート体制を慎重に判断してサービスを選ばないと、無駄な経費をかけてしまうという事態になりかねません。
料金の差は、サービス内容の差にも直結します。安いからと飛びつくのではなく、自社のニーズを正確に把握することがポイントです。
失敗しないメール配信システムの選び方
メール配信システムは多くの種類があるため、選ぶポイントを押さえておく必要があります。ここでは、失敗しないメール配信システムの選び方のポイントとして以下の4つをご紹介します。
- 自社が求める機能が備わっているか
- コストや料金が自社に合うか
- 導入後のサポート体制が整っているか
- セキュリティ対策は万全か
1.自社が求める機能が備わっているか
もっとも注力したいポイントは、自社が求める機能が備わっているかということです。
- 分析機能の有無
- HTMLメール作成の可否
- セグメント配信の機能の有無
など、送信するユーザーや情報提供の内容によって、必要な機能は異なります。情報提供としての一斉配信だけで良いのか、到達率・開封率などを分析してマーケティングに活用したいのかなど、メール配信の目的を把握することが重要です。
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2.コストや料金が自社に合うか
コストや料金が自社に合っているかどうかもポイントの1つです。メール配信は長期にわたって行うことが多く、サーバーのメンテナンスやシステム運用のスキルのある人材の人件費など、想定していたケースよりもコストがかかることが少なくありません。
機能面を充実するのであれば、当然コストは上がります。あれもこれもと機能ばかりを注視してコストが膨れ上がることや、料金の安さだけで選んで十分な成果が出ないことなどは避けるべきです。
必要配信数を知り、どの程度の機能が必要なのかを見極めた上で、コストや料金を自社の予算と照らし合わせて比較検討しましょう。
3.導入後のサポート体制が整っているか
メール配信システムを運用していく中で、思わぬトラブルに見舞われることも想定しておかなければいけません。社内に専用の知識を持った人材がいない場合は、提供元のサポートが頼りとなります。
- 電話・メール・対面でのサポートはあるか
- 専任の担当者はいるか
- サポートの対応時間は自社に合っているか
- マニュアルは充実しているか
などを比較することが大切です。まずは自社がどこまで対応できるのかを把握した上で、どのようなサポートが必要なのかをピックアップし、条件に合ったサービスを選択してください。
4.セキュリティ対策は万全か
メール配信システムは、セキュリティ対策が非常に重要です。なぜなら、顧客のメールアドレスを利用・管理するため、個人情報の漏洩には十分な注意が必要になるからです。
オンプレミス型の場合は、自社でセキュリティ対策を行わなければなりません。クラウド型の場合は、セキュリティの強度を確認することが重要です。最低限、暗号化を実施しているかどうかは確認しておきましょう。
定番のメール配信システム3選
メール配信システムには多くの種類があるため、初めて検討をされる場合はわからないことが多いものです。そこで定番といわれるメール配信システムを3種類ご紹介します。知名度が高く、導入企業数も多いシステムを厳選してご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
1.blastmail
blastmailは、11年連続顧客導入数シェア No.1を誇るメール配信システムです。誰でも簡単に使えることを第一に考え、シンプルかつ高性能なシステムとして、人気を博しています。
登録アドレスに応じて料金が変わるため、無駄な費用がかかることもありません。1週間の無料トライアルもあるので、まずは気軽に試してみるのも良いでしょう。
提供元 | 株式会社ラクスライトクラウド |
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初期費用 | 10,000円(1年契約で半額) |
料金プラン | 月額3,000円/登録アドレス数3,000 月額4,000円/登録アドレス数5,000 月額5,000円/登録アドレス数7,000 ※以降も登録アドレス数によって月額料金が変動 |
導入企業数 | 18,000社以上 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
2.CuenoteFC
CuenoteFCは、ユミルリンク株式会社が提供するメール配信システムです。独自開発した配信エンジンで、使いやすいインターフェースと高いレベルの配信機能が特徴で、効果測定・管理機能の充実度が高いのも魅力といえます。
クラウド型とオンプレミス型の両方が提供されているのが特徴の1つです。自社の予算や人員などによって、最適なタイプが選べます。無料のデモ版で実際に使い勝手を試してから、本格導入を検討するのもおすすめです。
提供元 | ユミルリンク株式会社 |
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初期費用 |
30,000円/登録アドレス数2,000 50,000円/登録アドレス数5,000~150,000 200,000円/登録アドレス数150,000~無制限
要問い合わせ |
料金プラン |
月額5,000円/登録アドレス数2000 月額10,000円/登録アドレス数5000 月額20,000円/登録アドレス数10,000 ※以降も登録アドレス数によって月額料金が変動
要問い合わせ |
導入企業数 | 1,900社以上 |
機能・特長 |
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URL | 公式サイト |
3.配配メール
配配メールは、費用対効果の高いメールマーケティングサービスとして、豊富な実績を持つメール配信システムです。見込み顧客の抽出・休眠リストの活用など、他社とは一線を画したマーケティング機能が充実しています。
また、英語はもちろん韓国語や中国語など、全62ヶ国語でのメール配信が可能であり、海外展開している、あるいは目指している企業にもおすすめのシステムです。
提供元 | 株式会社ラクス |
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初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン |
※詳細は要問い合わせ |
導入企業数 | 9,000社 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
メール配信システム導入時の際の注意点
メール配信システムを導入する際には、注意すべきことがあります。特に注意が必要な2つの点について確認しておきましょう。
1.メールの配信上限数
各サービスが設けているメール配信上限数には、注意が必要です。メールサーバーの負担を抑え、安定した稼働を行うために、配信数を制限しているサービスも多くあります。配信数が多い企業の場合、選ぶサービスによっては、すぐに上限に達してしまう可能性が高いです。
自社でどのくらいの数のメールを配信するのか、利用したいシステムは上限数が設けられているのかを事前に確認しておきましょう。
また、サービスによってはオプション料金を追加で支払うことでメール配信数を追加することができるケースもあります。あらかじめ、追加のオプション料金等も念入りに確認しておきましょう。
2.メールの到達率
メール配信において、到達率はとても重要です。メールは大量に送信することでスパムメールと判定されてブロックされてしまったり、迷惑メールのフォルダに振り分けられてしまったりすることがあります。
費用をかけてメールを配信しても、ユーザーに到達しなければ意味がありません。メール配信システムの到達率は必ずチェックして、到達率の低いシステムは避けるようにしましょう。
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メール配信システムの費用相場を把握して自社に合うシステムを
メール配信システムにはさまざまな種類があり、オンプレミス型・クラウド型、機能や配信数などによって費用が異なります。
まずは、自社の状況に合うタイプ、必要な機能や配信するメール数などを確認した上で、メール配信システムの導入を検討してください。そうすれば、システムの導入と運用に必要な費用が把握でき、最適なシステムが選択できるでしょう。
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