管理会計が学べるおすすめの本7選|選び方や初心者〜上級者別に紹介
企業の業績分析など、経営管理に欠かせない管理会計。今回は、独学で知識を深めたい方向けに、管理会計の学習に役立つ本を初心者・中級者・上級者別に7冊紹介します。本を選ぶ際のポイントと合わせて、ぜひ参考にしてください。
目次
管理会計の本の選び方|3つのチェックポイント
管理会計に関連した本は数多く出版されており、どの本を選んだらよいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。ここでは、最適な本を選ぶために重視すべき3つのポイントについて紹介します。
著者の経歴|信頼性
内容の信頼性を確認するために、まず注目したいのが、著者の経歴です。学びたい領域の実績、過去の著書などをプロフィールから確認します。
実務経験が豊富な著者の書籍は、理論や基礎知識だけでなく、現場での具体的な事例や実践的なノウハウを学べるでしょう。
実践的な内容|実用性
管理会計を学ぶ書籍を選ぶときには、理論だけではなく、実践的な内容が含まれているものを選びましょう。
特に、実際のビジネスシーンで遭遇する問題解決の手法や、数値分析を使った具体的な事例が紹介されている本は、理論を実務に応用する際の貴重な指針となります。
最新の情報|情報の鮮度
経済環境や業務環境の変動によって、管理会計のベストな手法や概念、目的はつねに変化しています。本を選ぶ際は、内容がアップデートされた最新のものであるかをチェックしてください。特に、業界の新しいトレンドやケーススタディなどの、鮮度が高い情報が含まれているものであれば、現場の管理会計と合わせて考える上で、役に立つでしょう。
【初心者】管理会計が学べるおすすめの本
管理会計について、これから学び始める方に向けて、基礎から理解できるおすすめの書籍を紹介します。
「管理会計の基本」がすべてわかる本 第2版
画像参照元:Amazon
「管理会計とはマネジメント(=仕事)に役立つ会計」というスタンスにしたがって書かれた、管理会計の基本について学べる本です。
ベテランのコンサルタントと若手コンサルタントの会話形式になっており、会計の種類から財務会計との違い、管理会計のマネジメントへの役立て方など、基礎知識から実用的なノウハウまでを幅広く解説しています。
著者は、公認会計士と税理士の有資格者で、豊富なビジネス経験を持つ、ビジネススクールや企業研修の人気講師です。
書籍名 | 「管理会計の基本」がすべてわかる本 第2版 |
著者名 | 金子智朗 |
定価 | 1,650円(税込) |
出版社 | 株式会社秀和システム |
マンガで入門! 管理会計が面白いほどわかる本
画像参照元:Amazon
管理会計を楽しく学びたい方にピッタリな本です。複雑な概念や用語もマンガならではのストーリー仕立てで自然と理解できるでしょう。
「自分の仕事を数字で理解し、判断できていますか?」という問いかけから始まり、売上、コスト、利益、固定費、変動費などの用語の説明、利益を出すための数字の見方、管理会計をどのように経営に活かすのか、といった幅広い内容が書かれています。
家業が製麺卸売業を営んでいたという著者は、学生時代から会計に深い興味を持ち、自ら起業して、コンサルティング会社を設立しています。
書籍名 | マンガで入門!管理会計が面白いほどわかる本 |
著者名 | 森岡寛、紅乃香菜 |
定価 | 1,650円(税込) |
出版社 | 株式会社ダイヤモンド社 |
【中級者】管理会計が学べるおすすめの本
すでに基礎知識を持つ中級者向けに、さらにスキルを深化させるおすすめの書籍を紹介します。実践的な内容で、知識を次のレベルへと引き上げましょう。
基本も実務知識もこれ1冊で! 管理会計 本格入門
画像参照元:Amazon
管理会計について基本から実践までを幅広く学べる本です。先生と生徒の会話形式で書かれており、演習問題を通して理解を深めることができます。「管理会計的な視点をもてば、私たちがビジネス上の判断を誤る危険を減らしてくれる」という視点を通して、実践的な学びを得られるでしょう。
著者は、税理士、中小企業診断士などの資格を持ち、豊富なビジネス経験を活かして経営コンサルタントとして活躍しています。
書籍名 | 基本も実務知識もこれ1冊で! 管理会計 本格入門 |
著者名 | 駒井伸俊 |
定価 | 2,200円(税込) |
出版社 | ソシム株式会社 |
今から始める・見直す 管理会計の仕組みと実務がわかる本
画像参照元:Amazon
組織内会計士として十数年の実務経験がある著者が、ノウハウを惜しみなく提供して書いた本です。「管理会計とは」から始まって「予算の作り方」「経営者の承認をもらう」といった内容が、会計に関する知識がない方でも理解できるように、かつ、実務に役立つように書かれています。
著者は、会計監査法人から独立し、管理会計に特化した実務家会計士として活躍中です。
書籍名 | 今から始める・見直す 管理会計の仕組みと実務がわかる本 |
著者名 | 梅澤 真由美 |
定価 | 2,970円(税込) |
出版社 | 株式会社 中央経済社ホールディングス |
【上級者】管理会計が学べるおすすめの本
管理会計を学ぶ方が、より高度な知識や洞察を得られる上級者向けの本を紹介します。
管理会計(第七版)
画像参照元:Amazon
「管理会計のバイブル」とも評価される本です。第7版であるところからもロングセラーであることは間違いありません。約900ページというボリュームがあり、管理会計のあらゆるテーマがカバーされています。管理会計を本格的に学びたい人にとっては必読書といってよいでしょう。
書籍名 | 管理会計(第七版) |
著者名 | 櫻井通晴 |
定価 | 6,490円(税込) |
出版社 | 同文舘出版株式会社 |
スタンダード管理会計(第2版)
画像参照元:Amazon
公認会計士の出題範囲改訂に完全対応した管理会計のテキストです。初学者から実務家までを対象とした一冊で、伝統的論点から最新の論点まで網羅されています。複数の著者によるケーススタディも多く掲載され、理論だけではなく、管理会計の実務にも参考にできる内容になっています。
書籍名 | スタンダード管理会計(第2版) |
著者名 | 小林啓孝、伊藤嘉博、清水孝、長谷川惠一 |
定価 | 5,280円(税込) |
出版社 | 株式会社東洋経済新報社 |
ケースでわかる管理会計の実務
画像参照元:Amazon
実際のビジネスシーンから抽出された具体的なケーススタディを通じて、管理会計の実践的な側面を深く掘り下げた一冊です。ケースをもとに「製品別採算管理」「連結製品別採算管理」「EVAやROICによる事業業績管理」を解説。企業のプロジェクトマネージャーは担当部門に関わりなく読んでおくとよい本といえます。
書籍名 | ケースでわかる管理会計の実務 |
著者名 | 松永博樹、内山正悟 |
定価 | 2,750円(税込) |
出版社 | 株式会社日本能率協会マネジメントセンター |
本を通して管理会計の知識をアップデートしよう
管理会計は、ビジネスの意思決定をより賢明に、効率的に行うための重要なツールです。この分野は常に進化しており、最新のトレンドや技術を学び続ける必要があります。
本記事では、初心者から上級者まで、どのレベルの方でも管理会計の知識を深め、実務能力を向上させられるような本を紹介しました。信頼できる著者の本を通じて、管理会計の知識をアップデートし、ビジネスの現場での成功へとつなげてください。
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