【2024年最新】おすすめのピアボーナスツール7選比較|無料製品やメリットを紹介
働き方改革や働き方の多様化の影響から注目を集める「ピアボーナス」。社員同士がお互いの活動に対して、感謝や賞賛の気持ちを贈るシステムをさしますが、どのように普及させればよいのでしょうか。本記事では、おすすめのピアボーナスツール7選の比較や、利用するメリットを紹介します。
目次
ピアボーナスとは?
ピアボーナスとは、peer(仲間・同僚)とbonus(報酬)を組み合わせた人事評価制度です。具体的には社員同士がお互いの活躍に対して、感謝や賞賛の気持ちを贈り合う仕組みを指します。
ピアボーナスはGoogle社が発祥といわれていて、社員同士のコミュニケーションの活性化により、心理的安全性を高めるために取り入れられました。
近年はテレワークの普及や価値観の多様化が進み、コミュニケーションの希薄化が課題となっています。
ピアボーナスを活用することで、社員同士がコミュニケーションを取るきっかけを生みます。また、感謝や賞賛を伝えることで、社員のモチベーションを高めることが期待されているのです。
ピアボーナスツールの選び方
ピアボーナスを導入する際は、サンクスカードの作成機能やポイントシステムなどを搭載した専用ツールを活用するのが一般的です。
一方で、ピアボーナスツールは社員が自主的に利用しなければ、期待した効果を得ることができません。そのため、自社に適したピアボーナスツールを選ぶためのポイントを理解しておきましょう。
導入・運用に関するサポートの充実度で選ぶ
ピアボーナスツールの利用を社内に浸透させるためには、ツールの導入や運用に関するサポート体制の充実度が重要です。具体的なサポート内容は、以下の3つが挙げられるでしょう。
- 導入前の説明会やトレーニング
- 利用方法に関するFAQやマニュアル
- 電話やメールなどでのカスタマーサポート
これらのサポート体制が充実していると、社員はピアボーナスツールの使い方を理解し、スムーズに利用できます。
チャットツールとの連携ができるか
社員がピアボーナスツールを日常的に利用するために重要なのが、ビジネスチャットツールとの連携です。ピアボーナスツールとビジネスチャットツールを連携することで、社員はピアボーナスを気軽に送受信できます。
Chatworkをはじめとした、ビジネスチャットツールとの連携機能があるピアボーナスツールもあるため、ツール利用の浸透に不安を感じている場合は連携機能を確認しましょう。
操作性で選ぶ
気軽なコミュニケーションが要となるピアボーナスにとって、ツールの操作性は選定に欠かせないポイントです。操作性が悪いと社員がストレスを感じやすく、ツールの利用に対して消極的になってしまうリスクがあります。
ピアボーナスツールの操作性を見極める際は、以下のポイントを確認しましょう。
- ユーザーインターフェースが直感的であること
- 操作手順が簡潔であること
- 応答速度が短いこと
これらの要素を満たしたツールであれば、社員間でのピアボーナスの活用が進むでしょう。
ピアボーナスツールおすすめ6選比較
ピアボーナスツールの導入を検討する際は、サポート体制や操作性だけでなく、予算や特長との比較も重要です。
ここでは、数あるピアボーナスツールのなかでも、とくにおすすめのツールを6つ紹介します。
1.OH!KIMOCHI
OH!KIMOCHIは、株式会社インサイトが提供するピアボーナスツールです。
30種類以上のスタンプがあり、スタンプのみや匿名での送付ができるため、ちょっとしたメッセージを気軽に伝えられます。
また、ポイントシステムにはデジコポイントを採用していて、獲得したポイントは6500種類以上の商品との交換が可能です。
さらに、ChatworkやSlackなどのビジネスチャットツールとの連携ができ、メッセージの受信やタイムラインの更新情報をリアルタイムで通知できます。
提供元 | 株式会社インサイト |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 月額プラン:5,500円(税込)/月 年額プラン:59,400円(税込)/年 ※無料お試し期間1ヶ月(期間中、ワークスペースは1つ、デジコポイント変換不可) |
機能・特長 | 豊富なスタンプ機能、組織内メッセージのタイムライン表示、ポイントシステムによるギフト交換など |
URL | 公式サイト |
2.thanks!
thanks!は、株式会社アルトが提供するピアボーナスツールです。社内ポイントシステムにより感謝の気持ちにポイントを添え、メッセージカードとして送付できます。
また、チームの状態や人間関係を可視化するための分析機能があり、現状の把握や早期対策の検討に役立てることが可能です。
有料カスタマイズを活用すればオリジナルスタンプを設定できるため、インナーブランディングにも効果的なツールといえるでしょう。
提供元 | 株式会社アルト |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特長 | 社内報・掲示板機能あり、専用スマホアプリあり、豊富な分析機能など |
URL | 公式サイト |
3.GRATICA
GRATICAは、株式会社オウケイウェイヴが提供するサンクスカードサービスです。1000種類以上のサンクスカードにギフトを添えて、日頃の感謝を気軽に伝えられるのが特長です。
ギフト機能では、全国各地の特産品や生活雑貨、旅行チケットやスポーツジム体験など、豊富な商品ラインナップが用意されています。
会社のオリジナルギフトを登録できるため、自社ならではのギフトを提供することも可能です。
提供元 | 株式会社オウケイウェイヴ |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | スタンダード:33,000円(税込)/月 ビジネス:49,500円(税込)/月 プレミアム:要問い合わせ ※14日間の無料トライアルあり |
導入企業数 | 700社以上(※2023年08月時点) |
機能・特長 | チャットツール連携(Microsoft Teams、Slack、LINEなど)、マネージャー向けの活用支援サービスあり、eNPSアンケート機能(プレミアムのみ) |
URL | 公式サイト |
4.RECOG
RECOGは、株式会社シンクスマイルが提供するチームワークアプリです。賞賛する行動をバッジで選び、ポイントとメッセージを添えて社員に送信できます。送信されたメッセージはタイムライン形式で表示され、メッセージ単位でいいねやコメントを送れるのが特長です。
1対1やグループでのクローズドな会話も可能で、ビジネスチャットツールを使わなくてもワンプラットフォームで完結できるメリットがあります。また、サマリーやアクセス率、相関図など様々な視点での分析ができるため、組織のコミュニケーション課題を特定しやすいのも魅力です。
RECOGは、セキュリティ対策や社会貢献への取り組みなどが評価され、サービス継続率は98%を記録しています。
提供元 | 株式会社シンクスマイル |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入企業数 | 1,500社以上(※2023年08月時点) |
機能・特長 | 専用スマホアプリあり、ハッシュタグによるタイムライン情報の絞り込み、ISO27001(ISMS)を取得、IPアドレスでのアクセス制限が可能 |
URL | 公式サイト |
5.THANKS GIFT
THANKS GIFTは、株式会社Take Actionが提供するピアボーナスツールです。一般的なサンクスカードの活用に加え、会社が大切にする理念や行動指針をオリジナル理念コインとして、社員に送ることができます。
賞賛されている社員を部門や理念体現度などに応じてランキングで表示し、表彰する機能はTHANKS GIFTならではの特徴といえるでしょう。また、獲得したポイントは、AmazonギフトカードやSDGsクラウドファンディングなど複数の提携先を通じて交換でき、福利厚生の充実や社会貢献の意識醸成にも役立てられます。
提供元 | 株式会社Take Action |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入企業数 | 650社以上(※2023年08月時点) |
機能・特長 | オリジナルコインや経営ビジョンブックによる理念浸透、組織サーベイやタレントマネジメント機能あり、英語・中国語などの多言語翻訳に対応(アプリ版のみ) |
URL | 公式サイト |
6.Unipos
Uniposは、Unipos株式会社が提供するピアボーナスツールです。ワンクリックで賞賛に共感する拍手機能や、複数人に対して同時にサンクスカードを送付できます。
また、行動指針をハッシュタグとして紐づける機能があり、社員の活躍を賞賛しながら組織全体に企業理念の浸透を後押しすることが可能です。
通信・データの安全性にも注力していて、SSL/TLSによる暗号化通信はもちろんのこと、システム障害の影響を最小化するための冗長化構成を施しています。そのため、可用性の高さも魅力のひとつといえるでしょう。
提供元 | Unipos株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入企業数 | 累計600社以上の企業が導入 ※2022年1月時点 |
機能・特長 | 部署間連携やバリュー浸透状況の可視化、導入から定着までの豊富なサポートあり、ISO27001(ISMS)認証を取得 |
URL | 公式サイト |
【無料トライアルあり】おすすめピアボーナスツール
ピアボーナスツールの活用を検討しているものの、社内にどのくらいの影響を与えるのかイメージできない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その場合は、無料で利用できるピアボーナスツールを活用し、スモールスタートで反応を見てみるのがおすすめです。
Colla
Collaは、株式会社トラックレコードが提供するコミュニティマネージャーツールです。月額418円(税込)のスタンダードプランを30日間無料で利用できます。
メンバーに質問できる「シャッフル」や感謝の気持ちを表す「キャンディ」など、Slackを活用してメンバー同士のコミュニケーションを活性化する機能が多数用意されているのが特徴です。
また、個人の働き方や価値観を尊重するためのプロフィールも作成できます。テレワークが中心でメンバーと接する機会が少ない企業に向いたツールといえるでしょう。
提供元 | 株式会社トラックレコード |
初期費用 | 無料 |
料金プラン |
|
導入企業数 | 4,000チーム以上(※2023年08月時点) |
機能・特長 | コミュニケーションの起点をつくる豊富な機能、メンバーの個性や活躍情報の可視化 |
URL | 公式サイト |
ピアボーナス導入のメリット
ピアボーナスを導入すると、感謝や賞賛を気軽に伝えられるようになり、コミュニケーションの活性化が期待できます。
ただし、ピアボーナスの導入メリットはそれだけではありません。ここからは、ピアボーナスを導入するメリットを紹介します。
感謝・賞賛の組織文化を醸成できる
ピアボーナスを導入することで、金銭以外での報酬を受け取ることが可能になる点がメリットといえます。
仕事においては、金銭的な報酬はもちろん、人間関係の構築や仕事に対してやりがいを感じられるかということも重要です。役職や所属に関係なく感謝や賞賛を伝える文化が根付くと、ポジティブなコミュニケーションが行われ、従業員が充足感を得られるようになるでしょう。
また、感謝や賞賛の組織文化が醸成されていけば、挑戦や発言への心理的ハードルが下がり、1人ひとりが本音をいいやすい風土が生まれます。
定性的な業務を評価できる
ピアボーナスは、数値やデータで評価しにくい定性的な業務の評価が行えるというメリットがあります。
定性的な業務は絶対評価ができないため、同じポジションのメンバーとの相対評価によって最終的な判断を行うのが一般的です。しかし、数字やデータで表しにくい分、評価者の心象や伝え方に評価が左右されやすく、社員にとって納得感を得にくいものとなっていました。
ピアボーナスを導入すれば、そのような定性的な業務に対して、人事評価とは別のアプローチで頑張りを評価することができます。また、ピアボーナスで定性的な業務に対する賞賛が蓄積されると、人事評価での相対評価も比較しやすくなるでしょう。
社員のモチベーション・エンゲージメント向上が期待できる
ピアボーナスでは、社員のどのような行動に感謝・賞賛されたのかが明確にわかります。
自分自身の行動が直接的に認められることで、社員は仕事に対して満足感や達成感を抱きやすくなり、次の仕事のやる気につなげることができます。このサイクルが継続するほど、モチベーションやエンゲージメントの向上が期待できるようになるでしょう。
社員のモチベーションが向上すれば、仕事に取り組む意識が変わり、生産性や業績がアップする可能性があります。また、社員のエンゲージメント向上により、優秀な人材の流出を予防でき、定着率の改善が期待できるでしょう。
チームの結束力が強化される
ピアボーナスを通じて社員同士がお互いを認め合い、感謝や称賛を伝え合うことで、チーム内でのコミュニケーションが活性化されます。これにより期待できるのが、チームの結束力の強化です。
チームの結束力が高まればチーム全体の生産性や業績の向上につながります。また、感謝や賞賛のカルチャーが生まれることで、チーム内での信頼関係が深まり、より良い職場環境が実現される可能性もあるでしょう。
ピアボーナス導入のデメリット
ピアボーナスの導入は、組織に対して好転的な変化を与える反面、デメリットがないわけではありません。
ピアボーナスのメリットばかりに気を取られると、想定していた費用対効果が得られないこともあるため注意しましょう。
組織全体に適切に浸透させるためには時間・努力が必要
ピアボーナスを導入する際に忘れてはいけないのが、即効性のある取り組みではないことです。とくに感謝や賞賛の文化に慣れていない組織であれば、根付くまでに時間がかかるでしょう。
ピアボーナスは社員に評価が委ねられる反面、目的やルールが不明確だと適切な評価ができず、形骸化するリスクがあります。また、ピアボーナスによって報酬や評価を得ることが目的化する社員が現れるなど、本来の狙いからズレた事象が起きてしまう可能性もあるでしょう。
企業理念やコアバリューを体現する社員を増やしていくためにも、ピアボーナスを導入する際は目的やルールを明確化することが重要です。
費用がかかる
ピアボーナスは、導入から運用までに複数の費用がかかります。ツールの利用料のほか、ピアボーナス用の福利厚生費などのコストが必要です。また、社員に周知させるための社内報作成や研修費が必要になることもあるでしょう。
とくにピアボーナスツールに関しては、社員数に応じて利用料が変動するツールが多いため、注意が必要です。また、ピアボーナスの報酬は低すぎると社員が自主的に利用することを拒むリスクもあるため、モチベーションアップにつながる金額調整が求められます。
ピアボーナスの導入事例
複数のメリットを与えるピアボーナスですが、実際にどのような成果を得ている企業がいるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
ピアボーナスは幅広い業種の企業で導入されていて、離職率や生産性などさまざまな改善効果を生み出しています。
ここでは、ピアボーナスを通じて成果を得た製造業、小売業、金融業の導入事例を見ていきましょう。
アース製薬株式会社
殺虫剤をはじめ、衛生薬品の製造・販売を行うアース製薬株式会社は、1,200名以上の社員を対象にピアボーナスを導入しています。
導入のきっかけは、「埋もれがちな社員の貢献を全社に伝えられる仕組みをつくりたい」という社長のメールでした。この想いを実現するため、同社はピアボーナスの導入を決意したのです。
ピアボーナスを運用するうえで、同社は誰が発信するのかにこだわったといいます。部長が呼びかけ、執行役員が想いを語るかたちで社員に熱意を伝えたことで、同社のピアボーナスは順調に浸透していきました。
その結果、叱る文化から褒める組織文化への転換を促し、35歳以下の社員の離職率が約7分の1まで減少したそうです。
株式会社関西TSUTAYA
関西エリアでの直営店舗事業やフランチャイズ事業を展開する株式会社関西TSUTAYAは、社員の意識変化を促すきっかけとして、ピアボーナスツールを導入しています。
同社では、トップダウン型の意思決定により店舗スタッフの発信の機会が乏しく、指示待ちが常態化しやすくなっていることに課題を感じていました。
そこで、ピアボーナスツールを活用し、直営18店舗の好事例を共有しあうことで、感謝や承認の輪を広げながら、コラボレーションを促進したのです。
この取り組みによって、各店舗のスタッフがお客様視点をもって情報発信する機会が増え、全店レベルでの衆知結集が実現できています。
株式会社SBI証券
株式投資や債券などのオンライン証券事業を展開する株式会社SBI証券は、オペレーターの早期離職の改善に向け、紙のサンクスカードを贈りあう文化醸成を行っていました。
しかし、業務のひっ迫やポスト投函の手間から、徐々に利用率が低下していたそうです。この改善策として導入したのが、ピアボーナスツールです。
対応件数の多いオペレーターに評価が偏らないように、投稿機能を使って複数の視点からオペレーターを定期的に紹介する取り組みを行っています。
結果として、新人離職率は9.1%減少し、月間対応件数が4.51%向上するなど、離職率や生産性の改善につながっています。
おすすめピアボーナスを比較・導入し社内の雰囲気を改善しよう
社員のモチベーションやエンゲージメントの向上は、企業のブランド力を支えるために欠かせない要素です。
とくに、コミュニケーションの希薄化が起きている企業にとって、ピアボーナスの導入はコミュニケーションを活性化させるきっかけとなるでしょう。また、ピアボーナスは定性的な業務を評価できるため、相対評価の納得感に課題を抱えている企業にとっても効果的です。
ピアボーナスを導入する際は、ぜひ本記事で紹介したツールを参考に比較してみてください。ピアボーナスを通じて、社内の雰囲気を改善していきましょう。
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