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オンプレミス型の動画配信システムを比較!クラウド型との違いや適した企業を紹介

2024/10/22 2024/10/23

動画配信システム

オンプレミスの動画配信システム

社内にサーバーや通信回線を構築して運用する「オンプレミス型動画配信システム」。高いセキュリティレベルを確保できるため機密情報を扱う企業に適していますが、クラウド型とはどのような違いがあるのでしょうか。本記事では、オンプレミス型動画配信システムについて解説します。

動画配信システムとは?

動画配信システムとは、インターネットを通じて特定の相手に対して動画コンテンツを配信する仕組みです。社内研修やプロモーションなど、さまざまな用途に活用され、情報共有やコミュニケーションの効率化に使われています。

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動画配信の仕組み・特徴

動画配信システムの仕組みや特徴について見ていきましょう。

ストリーミング配信

ストリーミング配信は、インターネットを通じてリアルタイムで視聴者に動画を届ける方法です。ストリーミング配信の特徴としては、ダウンロードの完了を待つ必要なく即時視聴できる点が挙げられます。

そのため、視聴者がすぐにコンテンツを楽しめることや、サーバー負荷の分散が可能な点がメリットです。一方、安定したインターネット接続が必要であり、視聴環境によって画質が変動する可能性がある点はデメリットです。

プログレッシブダウンロード配信

プログレッシブダウンロード配信は、動画データを順次ダウンロードしながら再生する方式です。特徴として、一度ダウンロードされた部分はオフラインでも再生可能な点が挙げられます。

この方式のメリットは、ネット接続が不安定でも動画が途切れにくいことです。ただし、ダウンロードが完了するまで視聴できない部分が残ってしまうため、即時性に欠けることがデメリットだといえるでしょう。

ストリーミングサーバーとは?種類やWebサーバーとの違い・選び方

DRM配信

DRM配信は、著作権保護技術を用いて、動画コンテンツの不正コピーや無断使用を防ぐことができる配信方法です。コンテンツ提供者が動画の利用制限を細かく設定できる点が特徴です。

コンテンツの安全性を確保できることが大きなメリットですが、視聴者が対応機器やソフトウェアを必要とするため、利用環境によっては視聴が制限されるというデメリットがあります。システムの使用料が高額なこともネックだといえるでしょう。

動画配信におけるDRM(デジタル著作権管理)とは?仕組みや導入方法

オンプレミス型動画配信システムとは?

オンプレミス型動画配信システムとは、企業が自社内にサーバーや通信回線、システムを構築して運用する形態のシステムです。

自社で管理するため、セキュリティやカスタマイズ性が高いのが特徴です。そのため、特に機密性の高いデータを扱う企業や、安定したネットワーク環境が必要な場合に適しています。ただし、自社専用システムを構築することになるため、初期コストや運用負担が大きい点は考慮しなければなりません。

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オンプレミス型・クラウド型動画配信システムの違い

自社内にシステムを構築するオンプレミス型に対し、クラウド型動画配信システムは外部のサーバーを利用して動画を配信します。オンプレミス型とクラウド型の違いは下表の通りです。

オンプレミス型クラウド型
費用初期費用:300万円~1000万円程度

運用費用:年額30万~100万円程度

初期費用:10万~30万円程度

運用費用:月額10万~20万円程度

運用開始までの期間長い短い
自由度高い低い
運用・管理自社で行うサービス提供者が行う
セキュリティリスク低い高い

費用の違い

オンプレミス型動画配信システムは、サーバーや回線を導入するための初期コストが高く、運用管理にも継続的なコストがかかります。一方、クラウド型は既存のシステムを利用するため初期費用が抑えられ、月額や使用量に応じた従量課金制が採用されていることが一般的です。

オンプレミス型が導入時にまとまった費用がかかるのに対し、クラウド型は短期的なコスト負担が少ない反面、長期的な利用になると月額費用が積み重なり、総額としての費用負担が増加していきます。

運用開始までの期間の違い

オンプレミス型動画配信システムは、自社内にサーバーやネットワーク設備を整える必要があるため、運用開始までに数か月の準備期間を要することが一般的です。一方、クラウド型は、インターネット上のサービスを利用するため、アカウントの設定やサービス契約を行うだけで迅速に導入できます。

クラウド型であれば数日から数週間で運用を開始できるため、スピードを重視する場合にはクラウド型が有利でしょう。

自由度の違い

オンプレミス型動画配信システムは、自社でサーバーやソフトウェアを管理するため、カスタマイズや機能追加の自由度が高い点が特徴です。ニーズに合わせた細かな設定が可能なため、特別な要件を持つ企業にも柔軟に対応できます。

一方のクラウド型は、提供されるサービスに搭載された機能のみという制限があり、カスタマイズの自由度は低めです。ただし標準的な機能は十分に揃っているため、迅速に導入したい企業には適した選択肢だといえるでしょう。

運用・管理の違い

オンプレミス型動画配信システムでは、サーバーやソフトウェアの運用・管理を自社で行います。そのため、専門知識を持った担当者による定期的なメンテナンスやトラブル対応が求められるのです。

これに対し、クラウド型は運用・管理が外部のサービス提供者によって行われるため、ユーザー側の負担は少なく、問題が発生した場合には技術的なサポートも受けられます。手間を省きたい企業には、クラウド型が利便性の高い選択肢といえるでしょう。

セキュリティリスクの違い

オンプレミス型動画配信システムは社内のネットワークで管理するため、外部からの脅威に対して高度なセキュリティ対策を講じやすいといえます。ただし、運用ミスや内部不正には注意が必要です。

対するクラウド型は、外部のサービス提供者がセキュリティ対策を行うため、一般的なサイバー攻撃には強いものの、データの移行や共有を行う際に操作ミスなどで情報が漏えいしてしまうリスクがあります。各企業のセキュリティニーズに応じてどちらを選択するか選ぶことが重要です。

オンプレミス型の動画配信システムに適した企業

オンプレミス型の動画配信システムは、強固なセキュリティ対策が必要で、長期的な運用を希望する企業に特に適しています。また、内部データの管理が重要な業種にも大きなメリットがあるでしょう。

オンプレミス型の動画配信システムに適した企業の例として以下が挙げられます。

  • 銀行・証券会社・保険会社
  • 製薬会社・医療機関
  • 製造業
  • 警察・消防

オンプレミス型動画配信システムを導入するメリット

オンプレミス型動画配信システムの導入には、セキュリティ面やカスタマイズの自由度など、多くのメリットがあります。それぞれのメリットについて個別に見ていきましょう。

セキュリティレベルの高い動画配信ができる

オンプレミス型動画配信システムは、サーバーや通信回線、システム構築環境をすべて自社で手配・管理するため、セキュリティ面で非常に高いコントロールが可能です。外部に依存せず、独自のセキュリティ対策を施すことで、機密情報の漏えいリスクを大幅に低減できます。

特に、厳密なデータ管理が求められる企業にとって、安心して運用できる環境を構築できる点は大きなメリットです。

自社に最適なシステムを導入できる

オンプレミス型の動画配信システムは、必要な機能や性能を自由にカスタマイズできるため、クラウド型では難しい独自の機能を搭載することができます。自社特有の要件や業務に最適なシステムを構築できることは大きなメリットでしょう。

例えば、特殊なセキュリティ要件や特定の業務フローに対応するためのカスタマイズも可能です。

オンプレミス型動画配信システムを導入するデメリット

オンプレミス型システムには、導入コストや運用負担が大きいといったデメリットも存在します。デメリットについても個別に見ていきましょう。

導入・運用に費用・手間がかかる

オンプレミス型動画配信システムは、サーバーやネットワーク設備導入のための初期費用が高額になることがデメリットです。これに加え、運用や管理も自社で行う必要があるため、専門知識を持つ担当者の確保や、定期的なメンテナンスなどの手間もかかります。

このように、オンプレミス型は長期的なコスト負担が大きくなる可能性があるため、十分なリソースを持つ企業でなければ継続運用が難しい可能性があります。

システムの運用開始に時間がかかる

オンプレミス型動画配信システムの場合、設備の購入や設置、システムの設定、さらには必要に応じて開発を1から行わなければならず、運用開始までに時間がかかるのが一般的です。

数か月の準備期間が必要になる場合も珍しくないため、すぐに動画配信を開始したい企業には不向きです。クラウド型と比較して、迅速な導入が難しい点も大きなデメリットといえるでしょう。

オンプレミス型動画配信システムの選び方

オンプレミス型動画配信システムは、自社仕様に最適化されたシステムを導入できる点が大きな特徴です。導入目的を明確にし、その目的に合った機能や性能を持つかどうかを基準とし、基本となるシステムを選びましょう。

セキュリティやカスタマイズの必要性、将来的な拡張性などを考慮し、最適なシステムを選択することで、効果的な動画配信が可能となります。

オンプレミス型の動画配信システム

ここではおすすめのオンプレミス型動画配信システムを紹介します。

viaPlatz

viaPlatzは、法人向け動画配信システムを提供しており、オンプレミス型とクラウド型からニーズに併せて選択することができます。専用のポータルサイトも提供されるため、動画公開をスムーズに行えるでしょう。

また、動画視聴後の理解度テストも組み込めるため、新人研修や安全研修など、重要な内容かつ定期的に行う研修などに便利です。動画に書き込みができる機能や視聴者同士でのディスカッションができる機能も備えており、社内でのコミュニケーションの活発化も見込めるでしょう。

提供元NTTテクノクロス株式会社
初期費用
  • パブリッククラウドサービス:55,000円(税込)
  • プライベートクラウドサービス:33万円(税込)
  • オンプレミス:要問い合わせ
料金プラン
  • パブリッククラウドサービス:11万円(税込)/月
  • プライベートクラウドサービス:33万円(税込)/月
  • オンプレミス:363万円(税込)~
機能・特徴2段階認証、視聴者設定、視聴ログ、簡易動画編集、権限設定、アクセス制御、スライド連動、埋め込みプレイヤー、視聴者ページ、書込み・ディスカッションなど
URL公式サイト

CLEVAS

CLEVASは、講義動画配信プラットフォームです。マルチデバイス対応で、オンデマンド配信やライブ配信だけでなく、自動収録配信も可能です。アクセス制御や視聴分析などもできる強みから、大学などの教育機関や医療実習、研修セミナーなどで広く利用されています。

CLEVAS上にアップロードした動画コンテンツはWebブラウザ上で簡単に編集可能です。そのため、編集の専用ソフトウェアなどを別途購入し操作を覚える負担を軽減できます。動画ファイルの任意のタイミングでアンケートや確認テストを実施することができる点も、学習や研修の効果を測定するために役立つでしょう。

提供元株式会社フォトロン
初期費用要問い合わせ
料金プラン要問い合わせ
機能・特徴デスクトップを丸ごと収録してコンテンツを作成、動画コンテンツを登録するだけで「MP4」に自動変換・配信、Zoomと連携してすぐに配信など
URL公式サイト

クラストリーム

クラストリームは、会員制動画配信システムやプラットフォームを提供しており、オンプレミス型とクラウド型のほかに、双方を組み合わせたハイブリッド型も提供しているのが特徴です。官公庁や上場企業を含む1,500社以上に導入されている実績があるため、安心して依頼ができます。

配信経路の暗号化技術など、セキュリティ対策も万全で、視聴画面内にウォーターマークを表示することで画面盗撮などによる情報漏えいを防ぐことにつながります。オプション機能としてDRMによる保護も可能です。

提供元株式会社アイ・ピー・エル
初期費用
  • ライトプラン:11万円(税込)
  • スタンダードプラン:11万円(税込)
  • エンタープライズプラン:11万円(税込)
  • 機能限定スモールプラン:要問い合わせ

    ※12か月未満の利用や月払いの場合に発生。その他の場合は要問い合わせ

料金プラン
  • ライトプラン:55,000円(税込)/月
  • スタンダードプラン:11万円(税込)/月
  • エンタープライズプラン:16万5,000円(税込)/月
  • 機能限定スモールプラン:33,000円(税込)/月
導入実績1,500社以上
機能・特徴動画配信、ライブ配信、擬似ライブ、ライブ動画アーカイブ配信、「みんなでとる」アプリ、視聴プレイヤー埋め込み、ユーザー情報管理、早送り・巻き戻しなど
URL公式サイト

セキュリティ確保にはオンプレミス型動画配信システムがおすすめ

オンプレミス型動画配信システムは、自社でサーバーやネットワークを管理するため、高いセキュリティが求められる企業に最適です。機密情報の保護が必要な企業も安心して利用できるため、長期的な運用を目指して検討してみてはいかがでしょうか。

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