【2024年最新】おすすめのRPAツール比較20選|機能や失敗しない選び方
生産性・業務効率アップ、コスト削減等多くのメリットがあるRPAツール。導入したいがおすすめは何かわからず、比較したいと感じている企業も多いのではないでしょうか。本記事では、おすすめのRPAツール20選を紹介し、それぞれの機能や選び方とあわせて解説します。
目次
RPAツールとは?
RPA(Robotic Process Automation)ツールとは、人工知能(AI)やルールエンジン、機械学習などの認知技術を活用し、業務を自動化するためのツールです。
人間の担当業務をテクノロジーが代行・代替することから、RPAツールはデジタルレイバー(仮想知的労働者)とも呼ばれています。RPAツールの得意・不得意としている業務を紹介します。
▷RPAとは?意味や導入する手順・メリットをわかりやすく解説!
RPAツールで自動化できる業務
RPAツールで自動化できるのは、主にホワイトカラーと呼ばれる事務系の定型業務です。具体的には次の業務が該当します。
- 伝票などのデータ入力
- 条件に応じたエラー検出や応答
- 複数ファイルの結合・加工・比較・照合
- アプリケーション間でのデータの送受信
- 定型書類(日報、受発注、請求書など)の作成
これらの業務はフォーマットが決まっており、処理手順を登録しやすく、認知技術と相性のいい領域です。
RPAツールで自動化できない業務
RPAツールで自動化できないのは、判断基準が複雑化している業務です。具体的には次の業務が該当します。
- 取引先との商談
- クレーム対応
- 企画立案
特に対人コミュニケーションや創造性を求められる業務は解釈の相違が起きやすいため、RPAツールで自動化を試みても、ミスの発生を防ぎきれないでしょう。
▷RPAできることとは?具体例やできないこと・適した業務を解説!
RPAツールの選び方
RPAツールの選び方は、次の4点をチェックすることが重要です。
- 種類
- 認識方法
- 機能
- コスト
種類
RPAツールには、主に3つの種類があります。
- サーバー型
- デスクトップ型
- クラウド型
サーバー型
サーバー型は、サーバー上に構築されるタイプのRPAツールです。パソコンとサーバー間での接続によってRPAを実行します。
サーバー型の特徴は、自社内のサーバーでRPAのロボットを一元管理できる点です。これによって大規模なデータを処理する場合や、個人情報の取り扱いをするときなどの高いセキュリティレベルが求められる場合に適しています。
かつてサーバー型は、コスト面での導入ハードルの高さがネックでした。しかし、近年ではサーバー型のRPAをクラウド上で管理するためのサービスも登場しており、サーバー型の導入ハードルは下がりつつあるといえるでしょう。
デスクトップ型
デスクトップ型は、パソコンにソフトウェアをインストールすることで、RPAを実行するタイプです。サーバーなどの環境構築を必要としないため、スモールスタートでのRPA活用に適しています。
デスクトップ型の特徴は、直感的な操作で扱えるツールが多いことです。エンジニアほどの専門知識がなくとも使えるため、担当者が効果を実感しやすいといえます。
特に定型的なデータ入力など、処理能力の低いタスクを実行することが得意です。一方で、動作の速度や安定感はパソコンのスペックに依存するため、処理能力の低いパソコンで運用を検討している場合は注意しましょう。
クラウド型
クラウド型は、インターネット上の仮想サーバーを活用するタイプのRPAツールです。一般的なクラウドサービスと同様に、デバイスとインターネット環境があればRPAを実行できます。
クラウド型の特徴は、必要なライセンス数に応じて利用規模を柔軟に調整できる点です。コストを抑えつつ、導入に時間がかからないため、活用を気軽にスタートできます。さらに最新版へのアップデートが容易で、常に新しい技術を試したい方にも適しています。
一方で、クラウド上以外ではRPAが実行できないケースや、基幹システムとの接続時にセキュリティ問題が発生するケースなどもあります。そのため、横断的な活用を想定する際は注意が必要です。
▷クラウド型RPAとは?オンプレ型RPAとの違いやメリット・デメリット
認識方法
RPAツールには、主に3つの認識方法があります。
- 構造認識
- 画像認識
- 座標認識
構造認識
構造認識(オブジェクト認識)は、操作対象のアプリケーションやWebページの属性・構造をRPAが解析し、その解析結果をもとに対象(オブジェクト)を特定・処理する認識方法です。
操作対象の場所を具体的に指定することで、複雑な業務の自動化が可能となります。
構造認識はオブジェクトの識別精度が高い反面、RPAツールの利用者に専門スキルが求められます。また、構造解析用のAPIを求められるなど、オブジェクトの指定を行うこと自体がハードルとなる場合もあるでしょう。
画像認識
画像認識は、OCR(Optical Character Reader/光学文字認識)やデスクトップ上の画像認識を活用し、指定した画像に対して操作を設定する認識手法です。画像と動作のマッチングで完了するため、専門的な知識がなくても扱いやすいといった特徴があります。
一方で、画像認識は画像の見た目や解像度が変化する、遮蔽物で画像の一部が隠れるなど、画像から全体像や明瞭さが失われた場合、認識が難しくなります。そのため、レイアウトが変化しやすいアプリケーションなどでは、画像認識が適していないケースもあるでしょう。
座標認識
座標認識は、パソコンのスクリーン上の場所を指定し、処理を記録する認識方法です。この認識方法では、マウスの動きやキーボード操作が行われた場所を、横軸・縦軸などの座標として認識します。
座標認識は指定方法がシンプルで処理が速い反面、レイアウトやウインドウサイズに依存する性質があります。そのため、座標の範囲が変わると正しく座標を認識できなくなることがデメリットです。
機能
RPAの機能を比較する際は、次の6つのポイントを確認しましょう。
- 目的にあっているか
- カスタマイズは可能か
- 自動で起動できるか
- サポート体制は十分か
- 他システムとの連携は可能か
- 操作は容易か
目的にあっているか
1つ目はRPAツールの導入目的との合致です。RPAではどのような目的でどの業務を自動化するのかが重要になります。この目的と対象を決められないと、RPAの設定などが上手くいかず、結果的に負担が増える可能性もあるでしょう。下記がRPAツールを導入する主な目的です。
- 業務の効率化
- 人件費の削減
- ヒューマンエラーの防止
- 働き方改革の推進
他にも、RPAツールの導入にはさまざまな目的があります。自社の目的に合わせて、残業時間や人件費の削減、ミス発生率の低下など、成果の判断指標をチェックするうえで、どのような機能が必要かを洗い出していきましょう。
カスタマイズは可能か
2つ目はカスタマイズの有無です。RPAツールにはカスタマイズ不要ですぐに使えるタイプもありますが、代わりに対応可能な業務が限定されています。
社内での活用範囲を広げていこうと思えば、カスタマイズができないRPAツールだと、個別にツールを用意しなければいけません。この場合、ツールの利用数によってはコストが肥大化してしまう可能性もあるでしょう。
だからこそ、RPAの利用シーンを想定し、どのくらいのカスタマイズが必要なのかを把握することが大切です。
自動で起動できるか
3つ目はRPAを自動で起動するために、起動ショートカットを設定できるかという点です。RPAで業務を自動化する場合、自動化するタイミングに合わせてRPAを起動する必要があります。
- ログオン時
- 指定した日時
- 指定ファイルが追加・変更・削除された場合
- 指定のプロセスが開始・終了・応答停止した場合
- データベースで特定のコマンドや操作が実行されたとき
これらのタイミングに合わせて、RPAを自動で起動できる機能があれば、よりスムーズに業務を進められるでしょう。
サポート体制は十分か
4つ目はサポート体制の充実度です。RPAのロボット設定が簡単にできても、導入や運用の段階で不明点が出てくることもあるでしょう。その場合、不明点を解消するにはベンダーのサポートが欠かせません。
しかし、コンタクトの方法が限定されている、返答に時間がかかる、回答で疑問が解消されないなど、対応のスピードや品質に問題を感じる可能性もあります。そのため、ベンダーのサポート体制がどのように整備されているかを確認することが重要です。
他システムとの連携は可能か
5つ目は自社で運用している他システムとの連携です。システム横断的な作業を自動化したい場合、RPAツールが自社で運用している他システムと連携できるか否かが大切です。
自社ですでに運用しているシステムとの連携ができないと、RPAツールの活用範囲が狭まってしまい、期待した効果を得られません。そのため、事前にRPAで自動化したい範囲を特定し、該当システムがRPAツールに対応しているかを調べましょう。
操作性は良いか
6つ目はRPAツールの操作性です。ユーザーのITリテラシーにかかわらず、使い勝手が良いRPAツールのほうが、少ない労力で作業を自動化できます。
特にRPAツールでは、自動化したい業務が複雑であるほど、細かな設定が必要になります。その設定をどれだけスピーディーにできるかはもちろん、実行後のアウトプットが適正であることが重要です。
過度に複雑なアウトプットになると、業務を混乱させる原因になりかねません。そのため、RPAツールはユーザーが直感的に操作できることに加え、分かりやすいアウトプットを提供できるものである必要があります。
コスト
RPAツールの利用規模に対して、導入・運用のコストが見合っているかも重要なポイントです。機能の豊富さと業務の適用範囲の広さばかりを追求してしまうと、結果的にコストパフォーマンスの見合わない高額なRPAツールに辿り着きます。
一方で、安価を優先しすぎると、機能や適用範囲の制限が強く、実用化に至らない可能性もあるでしょう。そのため、最適なRPAツールを選ぶには、自社の導入目的に対して必要な機能・範囲と、コストのバランスが取れているかを確認することが重要です。
【2024年最新】おすすめのRPAツール比較20選
RPAツールには多種多様なサービスが登場しているため、何を選べばいいか分からないという方も多いのではないでしょうか。ここではおすすめのRPAツール20選をご紹介します。
RoboTANGO
RoboTANGO(ロボタンゴ)は、スターティアレイズ株式会社が提供するRPAツールです。動画解説や自主練習用のコンテンツ提供などを通じて、ロボット作成をはじめとする担当者の負担軽減に注力しています。
提供元 | スターティアレイズ株式会社 |
初期費用 |
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料金プラン |
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機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
UiPath StudioX
UiPath StudioXは、UiPath株式会社が提供するRPAツールです。直感的なインターフェースと簡易テンプレートで定型業務を気軽にルール化し、自動処理を実行できることから、ノンプログラマー向けのツールとしても親しまれています。
提供元 | UiPath株式会社 |
初期費用 | 要問合せ |
料金プラン | 要問合せ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
WinActor
WinActor(ウィンアクター)は、NTTアドバンステクノロジ株式会社が提供するRPAツールです。NTTの研究所で生まれた純国産RPAツールで、CRMやOCR、会計システム、電子署名システムなど、豊富な製品・システムと連携できるといった特徴があります。
また、WebマニュアルやFAQだけでなく、全国1,000社以上の販売パートナーによる直接サポートが受けられるなど、サポート体制にも注力しています。
提供元 | NTTアドバンステクノロジ株式会社 |
初期費用 | 要問合せ |
料金プラン | 要問合せ |
機能・特徴 |
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導入実績 | 導入企業7,500社以上 ※2022年11月末時点 |
URL | 公式サイト |
SS&C Blue Prism
SS&C Blue Prismは、アメリカに本社を置くSS&Cテクノロジーズ・ホールディングスが提供するRPAツールです。AI(人工知能)とML(機械学習)を組み合わせたインテリジェントオートメーションを活かして、より広範囲の業務を自動化できる特徴があります。
提供元 | SS&Cテクノロジーズ・ホールディングス(SS&C Technologies Holdings, Inc.) |
初期費用 | 要問合せ |
料金プラン | 要問合せ |
機能・特徴 |
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導入実績 | 世界中の2,000社以上で導入実績あり ※2022年12月末時点 |
URL | 公式サイト |
Automation Anywhere
Automation Anywhereは、オートメーション・エニウェア・ジャパン株式会社が提供する米国発のRPAツールです。Automation 360(インテリジェントオートメーション)によって自動化できる業務を発見します。
そのほかにも、ソフトウェアロボットとデジタルワーカーを使い分け、より高度かつ幅広い業務の自動化を支援するといった特徴があります。
提供元 | オートメーション・エニウェア・ジャパン株式会社 |
初期費用 | 要問合せ |
料金プラン | 要問合せ |
機能・特徴 |
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導入実績 | 世界で3,200社以上の導入実績 ※2022年12月末時点 |
URL | 公式サイト |
Autoジョブ名人
Autoジョブ名人は、ユーザックシステム株式会社が提供するRPAツールです。スクリプト編集画面で開発シーンに合わせて、フロー型とリスト型を使い分けられるという特徴があります。
提供元 | ユーザックシステム株式会社 |
初期費用 | 要問合せ |
料金プラン | 要問合せ |
機能・特徴 |
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導入実績 | 1,100社を超える導入実績 ※2022年12月末時点 |
URL | 公式サイト |
RPAロボパットDX
RPAロボパットDXは、株式会社FCEプロセス&テクノロジーが提供するRPAツールです。使いやすさとフローティングライセンスによる契約の柔軟性があります。さらに3ヶ月間の導入サポート制度が特徴で、2022年12月末時点で継続率98%を誇っています。
提供元 | 株式会社FCEプロセス&テクノロジー |
初期費用 | 要問合せ |
料金プラン | 要問合せ |
機能・特徴 |
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導入実績 | 1,000社を超える導入実績 ※2022年12月末時点 |
URL | 公式サイト |
batton
battonは、株式会社battonが提供するAI(人工知能)搭載型のRPAツールです。同社はRPAの定着率の低さに着目し、自動化できる業務の洗い出しや利用促進のアドバイス、KPI設計などをサポートすることで、RPAの導入から定着までをフォローしています。
提供元 | 株式会社batton |
初期費用 | 要問合せ |
料金プラン | 148,000円(税込)/月〜 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
BizRobo!
BizRobo!(ビズロボ)は、RPAテクノロジーズ株式会社が提供するRPAツールです。自社の環境に合わせてRPAの種類やスケールを選べたり、開発環境と実行環境をオールインワンで提供するといった特徴があります。
提供元 | RPAテクノロジーズ株式会社 |
初期費用 | 要問合せ |
料金プラン | 要問合せ |
機能・特徴 |
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導入実績 | 導入実績2,300社 ※2022年5月末時点 |
URL | 公式サイト |
RPAらくらくロボシリーズ
RPAらくらくロボシリーズは、株式会社いえらぶGROUPが提供する不動産業務特化型のRPAツールです。不動産の仲介会社や管理会社が手作業で処理していた多種多様な定型業務を、RPAを活用して自動化できます。
提供元 | 株式会社いえらぶGROUP |
初期費用 | 要問合せ |
料金プラン | 要問合せ |
機能・特徴 |
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導入実績 | 12,000社以上 |
URL | 公式サイト |
アシロボ
アシロボは、ディヴォートソリューション株式会社が提供するRPAツールです。セキュリティ対策に注力しており、上場企業や地方自治体、各省庁での導入実績を持っています。
提供元 | ディヴォートソリューション株式会社 |
初期費用 | 20万円 ※1法人1回限り(追加契約時0円) |
料金プラン | 50,000円/月〜(1契約パソコン2台分) |
機能・特徴 |
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導入実績 | 契約数800 |
URL | 公式サイト |
SynchRoid
SynchRoid(シンクロイド)は、ソフトバンク株式会社が提供するRPAツールです。RPAの導入から定着に向けた設定・開発、教育、運用・トレーニングまで、幅広い領域でソフトバンクのサポートを受けられます。
提供元 | ソフトバンク株式会社 |
初期費用 | 要問合せ |
料金プラン | 要問合せ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
BizteX cobit
BizteX cobit(ビズテックス コビット)は、BizteX株式会社が提供するRPAツールであり、クラウド型のため導入後すぐに利用できます。また、専任のカスタマーサクセスに導入前後やアップデートのタイミングなどで随時相談することも可能です。
提供元 | BizteX株式会社 |
初期費用 | 要問合せ |
料金プラン | 要問合せ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
JobAuto
JobAutoは、株式会社シジャム・ビーティービーが提供するRPAツールです。サーバー機能の標準搭載や初期費用無料など、導入するためのハードルが低いといった特長があります。また、ロボット作成・実行・管理の機能も網羅しています。
提供元 | 株式会社シジャム・ビーティービー |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 88,000円(税込)/月~ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
AUTORO
AUTOROは、オートロ株式会社が提供するクラウド型のRPAツールです。商品登録や広告レポート抽出、SEO調査、反社チェックなど、幅広い業務の自動化ができます。さらに、外部APIを活用して複数のシステムとの連携も可能です。
提供元 | オートロ株式会社 |
初期費用 | 要問合せ |
料金プラン | 要問合せ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
ASTERIA Warp Core
ASTERIA Warp Coreは、アステリア株式会社が提供するRPAツールです。クラウド型とオンプレミス型どちらでも導入でき、アイコンを使ったノーコードでのデータ連携機能が特徴となっています。
提供元 | アステリア株式会社 |
初期費用 | 無料 |
料金プラン |
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機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
オークファンロボ
オークファンロボは、株式会社オークファンが提供するRPAツールです。単純作業やレポーティング、データ収集やシステム監視など、パソコンに張り付いて行う作業の自動化を得意としています。
提供元 | 株式会社オークファン |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 要問合せ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
コピロボ
コピロボは、株式会社NSDが提供するExcel特化型のRPAツールです。既存のExcelフォーマットを崩すことなく、クラウド上にファイルをアップロードするだけで自動集計してくれる手軽さが特徴となっています。
提供元 | 株式会社NSD |
初期費用 | 要問合せ |
料金プラン | 要問合せ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
NICE Robotic Process Automation
NICE Robotic Process Automationは、ナイスジャパン株式会社が提供するRPAツールです。
業務プロセスの継続的な最適化を強みとしています。業務プロセスの分析から、RPAの介在領域の指定、自動化による効果検証のサイクルを回すことで、サービスレベルの向上を支援します。
提供元 | ナイスジャパン株式会社 |
初期費用 | 要問合せ |
料金プラン | 要問合せ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
RPAツールを導入するメリット
RPAツールの導入メリットは、主に4つあります。
- 業務の効率化が図れる
- スピーディーかつ正確に作業をしてくれる
- 人件費の削減につながる
- 規模や環境に応じて利用できる
業務の効率化が図れる
RPAツールで定型業務が自動化できると、タスクをより素早く処理できます。また、RPAツールは24時間365日稼働できるため、膨大なデータを処理することも可能です。
定型業務の処理を自動化することにより、従業員はコア業務に集中して取り組めるため、生産性の向上につながるでしょう。
従業員の業務時間に余裕が出てくれば、スキルアップやキャリア形成の支援を通じて、従業員の業務レベルをアップしたり、満足度を高めたりすることもできます。その結果、自社の業務の効率化が図れるようになるでしょう。
スピーディーかつ正確に作業をしてくれる
RPAツールの特徴は、タスクを素早く・的確に処理できる点です。つまり、RPAツールとの分業化を図ることは、ヒューマンエラーの予防にもつながります。
単純作業はどれだけ集中していたとしても、人為的なミスが起こるものです。作業ミスは業務の遅延を引き起こし、顧客満足度の低下につながりかねません。
そのため、RPAツールを通じてヒューマンエラーを減らすことは、業務品質を高めるだけでなく、顧客満足度の向上・維持にも寄与するでしょう。
人件費の削減につながる
定型業務に必要な人件費と比較した際、RPAツールのほうが安価で済む場合が多いです。つまり、これまで従業員が行っていた定型業務をRPAツールに代替してもらったほうが、人件費の削減につながる可能性が高いといえます。
特に単純作業は手間や時間だけでなく、心理的なストレスが発生しやすいです。この作業をRPAが代行することで、従業員はよりやりがいのある業務に着手でき、単純作業によるストレスも減らすことができます。の結果として離職率が下がれば、新たな人材を獲得するためのコスト削減にもつながるでしょう。
規模や環境に応じて利用できる
RPAツールではクラウドサービス化しているものが続々と市場に登場しており、規模や環境に応じてプランを調整できます。特に近年は変化が連続的に起き、先の読めない時代へと突入したことで、市場ニーズにスピード感をもって対応することが重要です。
そのため、状況に応じてRPAツールのプランを柔軟に調整できたほうが、必要以上に費用を支払う心配もなくなるでしょう。
▷RPAの費用対効果は良い?悪い?測定方法や効率化を進める秘訣
RPAツールを導入する際の注意点
RPAツールを導入する際の注意点は次の3つです。
- 継続的な管理が必要
- ブラックボックス化の可能性がある
- 専門知識が必要な場合がある
継続的な管理が必要
RPAツールは、あらかじめ設定したルールに沿って作業を進め、それを自動的に繰り返します。ここで気をつけなければいけないのが、RPAは作業の妥当性を判断しないという点です。
つまり、最初に決めたルールに誤りがあった場合でも、RPAツールは作業を継続してしまいます。そのため、誤りにユーザーが気づけないと延々と間違った作業を続けることになるのです。
また、RPAツールに障害やバグが発生すると、作業がストップする可能性もあります。サーバーに異常な負荷がかかっている、システムの変更によってRPAが稼働できないなど、状況の変化にはRPA側が気づけないため、ユーザー側での管理が欠かせません。
だからこそ、現場とIT部門が連携し、RPAツールの状態を定期的にチェックすることが重要となります。
ブラックボックス化の可能性がある
RPAツールは作業のルール化が完了すれば、RPAが自動で業務を処理するため、担当者が作業の内容や手順を知らなくても問題ないと思われがちです。
しかし、担当者が異動・退職で現場を離れる際、業務の引き継ぎが適切に行われず、RPAの作業がブラックボックス化するリスクがあります。
ブラックボックス化したRPAは、システムや作業手順の変更にあわせて、RPAツール側で何をどのように変更すればいいのかが分かりません。このような事態に見舞われた場合、RPAの設定を再度実施することになり、かなりの工数がかかってしまいます。
だからこそ、事前にRPAの設計書や作業手順書を作成し、きちんと管理することが重要です。
専門知識が必要な場合がある
RPAツールで複雑な業務を自動化しようとした場合には専門知識が必要になります。
ITリテラシーが乏しくても扱いやすいツールを選ぶことも重要ですが、将来的なことを考慮すると、ユーザーが自動化の仕組みや手順を理解できる環境整備が大切になってきます。
そのため、作業手順書などを作成する際は、あらゆるユーザーが閲覧することを想定し、専門用語の多用を避け、図やグラフといった絵的な表現を用いて、分かりやすく説明することが重要です。
▷RPAのメリット・デメリット|有効性や他のシステムとの差を理解しよう
おすすめRPAツールの機能・価格を比較し導入検討しよう
本記事では、RPAツールの自動化範囲から、具体的な選び方、おすすめのRPAツールなどをご紹介しました。
RPAツールは業務の自動化というメリットに目を奪われがちですが、ユーザー側での管理が不要というわけではありません。適切なルール設計や定期的なチェックを行うことで、RPAツールは真価を発揮します。
ぜひ本記事を参考にRPAツールを正しく運用し、業務効率化や人件費の削減などの成果につなげてください。
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