【2024年最新】IT資産管理ツールおすすめ10選比較|機能やメリット・選ぶポイント

IT資産の数が多いほど煩雑になりやすい「IT資産管理」。稼働状況やライセンス管理、更新管理など、手間がかかるIT資産管理を効率的に行うためにはツールの活用がおすすめです。本記事では、IT資産管理ツールとは何か、選び方や利用するメリット、おすすめ製品を紹介します。
目次
IT資産管理ツールとは?
IT資産管理ツールとは、企業が所有するハードウェアやソフトウェアなどのIT資産の管理を行うためのシステムを指します。
企業の中にはIT資産が少なく、Excelで台帳を作成しているところもあるでしょう。しかし、IT資産はパソコンやプリンター、OSなど多岐に渡るため管理が煩雑になりがちです。
さらに、定期的にハードウェアやソフトウェアなどを更新し、ライセンス数の超過を防止しなければならず、管理担当者の業務は多岐に渡ります。こうした業務を効率的に行ううえで、IT資産管理ツールは役立つでしょう。
昨今、働き方改革の一環として、テレワークを導入している企業も多くあります。管理対象が社内だけではなく、広範に渡っていることから、IT資産管理ツールへの注目が高まっています。
IT資産管理とは?
IT資産管理とは、IT関連のハードウェアやソフトウェアなどのIT資産を適切に管理・運用することを指します。代表的なIT資産はパソコンやスマホ、タブレット端末などのハードウェアや記録媒体、ネットワーク機器や各種ソフトウェアなどです。
IT資産管理では、企業が所有するIT資産の数量を把握し、IT機器がルールに則って使用されているのかを確認します。また、IT機器のウイルス対策ソフトのアップデートも、IT資産管理の一環と呼べるでしょう。
適切にIT機器を管理できていなければ、仮にパソコンが破損し代わりのパソコンを用意しなければならなくなった際に、使用可能なパソコンの有無や所在がわからず、業務に支障を来します。ウイルス対策ソフトのアップデート漏れによりセキュリティに問題が生じれば、情報漏洩などにつながりかねません。こうした問題を防止するうえで、IT資産管理が重要となります。
IT資産管理ツールの主な機能
IT資産管理ツールには、IT資産管理機能・IT資産運用機能・セキュリティ機能が搭載されています。各機能の詳細をご紹介するので、これからIT資産管理ツールの導入を検討している企業はぜひ参考にしてください。
IT資産管理機能
IT資産管理ツールには、IT資産管理機能として以下が搭載されています。これらは、自社が所有するIT資産の総数や内訳などを記録・管理する際に役立つ機能です。
機能名 | 詳細 |
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IT機器の情報収集機能 | パソコンやスマホ、インストールされているソフトウェアやネットワークに接続されているプリンターなどの情報をリアルタイムで収集する機能。収集する情報には、端末の種類や製造番号、OSのバージョンやディスク容量などが含まれる。 |
ライセンス管理機能 | 購入したソフトウェアのライセンス数や使用状況、ライセンスの有効期限などの情報を管理し、過不足を把握できる機能。 |
更新プログラム管理機能 | セキュリティプログラムなど、必要な更新プログラムを一斉に配布・適用する機能。 |
稼働状況の管理機能 | サーバーやシステムが正常に稼働しているかを監視する機能です。異常を検知した際はアラートで知らせる。 |
資産管理台帳の作成機能 | 収集した情報をもとに資産管理台帳を作成する機能。パソコンの設置場所や管理番号などの情報を追加で入力することもできる。 |
IT資産運用機能
IT資産管理ツールには、IT資産運用機能として以下が搭載されています。これらの機能によって、効率的にIT資産を活用できます。
機能名 | 詳細 |
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ソフトウェアの自動配布機能 | 社内ネットワークを経由してソフトウェアを一括配布する機能。 |
ハードウェア契約管理 | リースやレンタルをしているハードウェアの契約更新日などの情報を管理する機能。 |
不要ソフトウェアの廃棄機能 | ライセンス切れなどで不要となったソフトウェアをパソコンやスマホなどからアンインストールする機能。 |
IT機器の申請・承認機能 | 従業員がIT機器を使用する際に申請から承認までのフローを管理する機能。 |
セキュリティ機能
IT資産管理ツールには、セキュリティ機能として以下が搭載されています。不正なアクセスを防止するとともに、トラブル発生時の原因究明などにつながります。
機能名 | 詳細 |
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デバイス制御機能 | USBなどのデバイスの接続可否や接続履歴の記録、ファイルのコピーや移動の制限などを行う機能。 |
ログ管理機能 | ログイン履歴やファイル・ソフトウェアの操作履歴、Webサイトへのアクセス履歴などを記録・管理する機能。 |
操作制御機能 | ファイルのアップロードやメールの送信などの操作を、パソコン単位やユーザー単位で制限する機能。 |
サーバー・データベース管理機能 | サーバーやデータベースのログを収集・管理する機能。 |
IT資産管理ツールの選び方
IT資産管理ツールは利便性が高く、導入によって効率化が図れますが、自社に合ったツールでなければ十分に効果を発揮できません。IT資産管理ツールを導入するにあたり、チェックすべきポイントをお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
IT資産管理ツールのタイプは何か
IT資産管理ツールは大きく分けて「エージェント型」と「エージェントレス型」があります。それぞれの特徴を解説するので、自社のニーズに合ったタイプを選びましょう。
エージェント型
エージェント型とは、各端末にエージェントと呼ばれるプログラムをインストールするタイプです。各端末から端末の情報を管理サーバーに送信し、情報を収集・分析します。
収集された情報は管理者の端末から確認でき、管理サーバーからソフトウェアの配布やアップロード、各端末の遠隔操作などを行うこともできます。IT資産管理ツールの大半がエージェント型です。
エージェントレス型
エージェントレス型とは、管理パソコンのみにエージェントと呼ばれるプログラムをインストールするタイプです。各端末にエージェントをインストールしないので、端末の負荷が少なく、価格も抑えられるメリットがあります。
各端末の情報は直接サーバーへ送信するため、エージェント型に比べると収集できる情報が限定的です。また、エージェント型よりも利用できる機能が少ない傾向にあります。
必要な機能が搭載されているか
IT資産管理ツールを導入する際は、搭載されている機能を必ず確認してください。例えば、海外拠点にあるIT機器も管理する場合は、海外拠点にも対応しているツールを選ぶ必要があります。
セキュリティ強化を目的に導入する場合は、ログ管理機能やデバイス制御機能を搭載しているツールが適しているでしょう。自社の導入目的を明確にしたうえで、目的達成につながるツールを選択してください。
ツールによっては、必要な機能のみを選んで利用できるタイプもあり、多機能のツールに比べるとコストを抑えることが可能です。
自社が使用するIT機器に対応しているか
導入前に、IT資産管理ツールが対応しているIT機器をチェックしてください。多くのIT資産管理ツールはWindows端末には対応しているものの、Mac製品には対応していないケースがあります。
スマホやタブレット端末も管理したい場合は、モバイルデバイス管理機能を搭載しているツールを選びましょう。テレワークを導入している企業は、社外のデバイスも管理できる機能が必須です。対応しているIT機器が不明な時は、ベンダーに問い合わせてみてください。
わかりやすく使いやすいツールか
IT資産管理ツールを選ぶうえで、操作性も重要なポイントです。無料のトライアルを用意しているツールもあるので、導入前に利用して管理画面の見やすさや操作性を確認しましょう。使い勝手が悪いと、管理業務が円滑に進まないうえ、担当者のストレスにもつながります。
サポート体制は、ベンダーによって異なります。トラブル発生時に十分なサポートを受けられなければ、被害拡大につながりかねません。サポートセンターの対応方法や対応時間もあらかじめチェックしておくと安心です。
クラウド型・オンプレミス型どちらの提供形態か
IT資産管理ツールには、クラウド型とオンプレミス型があるので、自社に適したタイプを選びましょう。
クラウド型はインターネットを通じてベンダーのサーバーを利用するため、自社でサーバーを構築する必要がありません。そのためコストを抑えられるうえ、導入しやすいというメリットがあります。テレワークで働く従業員がいる企業にとっては、社内ネットワークに接続していないIT機器も管理できるので便利です。
一方、オンプレミス型は自社でサーバーを用意しなければならず、費用が高額になりやすく、導入に時間がかかります。ただし、自社でサーバーを用意する分、カスタマイズしやすいため、ログの保存期間などを自由に決められるメリットがあります。
他のシステムと連携できるか
自社の既存のシステムとの連携についてもチェックしてください。セキュリティ対策ソフトと連携すれば、より効果が見込めるでしょう。勤怠管理システムと連携できれば、パソコンのログをもとに労働時間を把握できます。
IT資産管理ツールと連携したいシステムを洗い出し、カタログや公式サイトなどで連携が可能かについて調べておくと良いでしょう。
自社のセキュリティポリシーに沿った管理ができるか
セキュリティ対策を推進するために、各社でセキュリティポリシーを定めているはずです。IT資産管理ツールの導入により、自社のセキュリティポリシーに沿った管理ができるのかを確認しましょう。
セキュリティポリシーで「USBメモリの使用禁止」を定めているケースでは、デバイス制御機能を搭載したIT資産管理ツールが適しています。許可を得ていないWebサイトへのアクセスを禁じている場合は、閲覧履歴を確認できるログ管理機能が必要でしょう。
IT資産管理ツールによってセキュリティ機能の内容はさまざまなので、搭載されている機能をチェックしてみてください。
おすすめのIT資産管理ツール10選比較
ここからは、編集部がおすすめするIT資産管理ツールをご紹介します。各ツールの特徴を比較し、自社に合ったIT資産管理ツールを見つけましょう。
秘文 統合エンドポイント管理サービス
「秘文 統合エンドポイント管理サービス」は、エージェントプログラムを配布するだけで利用できるクラウド型のIT資産管理ツールです。配布後に段階的にデバイス制御などのポリシー設定が行えるため、導入までの時間の時間を短縮できるでしょう。エージェントプログラムは、最新バージョンに自動更新されるので安心です。
社外にあるデバイスの情報も収集するので、テレワークを導入している企業に適しています。脆弱性管理やパソコン・ファイルの暗号化、リモートコントロールなどセキュリティ面の対策もとられています。デバイスやネットワークを制御することで、情報の不正持ち出しを防ぐなど、内部不正対策にも役立つでしょう。
提供元 | 株式会社日立ソリューションズ |
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初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 年間利用ライセンス パソコン台数100台:152万円(税抜)/年 |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
PalletControl
「PalletControl」は、ソフトウェア購入タイプとサービス利用料タイプの2種類を用意しているため、自社に合ったタイプを選択できます。パソコン情報とソフトウェア・ライセンス情報を一元管理が行え、未登録機器を検出する機能も搭載されているので、正確かつ効率的に管理ができるでしょう。
ソフトウェアの配布やパソコンの設定変更を自動で行うことが可能で、担当者の手間削減も見込めます。パソコンの稼働状況レポートにより、従業員の労働時間の管理も行えます。購入後のサポートを担う専用窓口も設置されているので、初めてIT資産管理ツールを導入する企業も安心です。
提供元 | 株式会社JAL インフォテック |
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初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
MCore
「MCore」は、IT資産を多く所有する企業やグローバル展開している企業に適したIT資産管理ツールです。資産管理サーバー1台で5万台のパソコンまで管理できるうえ、海外拠点に点在しているパソコンにも対応しています。エージェントは、メモリ使用量が数MB程度と軽量に設計されており、パソコンへの負荷が抑えられています。
導入にあたっては、技術担当者が要件をヒアリングしたうえで運用支援やサポートを行うので、自社に適したシステム構築が実現するでしょう。20以上の機能を搭載しており、資産管理からセキュリティ対策、内部不正の抑止や管理業務の効率化などさまざまな効果が期待できます。
提供元 | 住友電工情報システム株式会社 |
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初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
SKYSEA Client View
「SKYSEA Client View」は、オンプレミス版とクラウド版の両方で提供されており、Mac端末の運用管理も可能なIT資産管理ツールです。
直観的に使いやすい操作画面を採用しているので、ストレスなく管理できます。ログを集計しグラフ化することで、労働時間を把握することも可能です。各アプリケーションの操作時間の見える化もでき、業務ごとに費やしている時間もチェックできるでしょう。
セキュリティ対策に注力しており、新たなIT機器への接続が見つかった場合は管理者にアラートで通知をします。また、次世代ファイアウォールやエンドポイントセキュリティ製品、ウイルス対策ソフトとも連携できます。
提供元 | Sky株式会社 |
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初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
System Support best1
「System Support best1」は、自社に必要な機能をオプションで追加できるため、無駄なコストが発生しません。基本機能として搭載されているのは、資産管理と運用支援に関する機能です。セキュリティ管理やログ管理、運用支援オプションはオプション機能となっており、必要な機能を段階的に追加することも可能です。
Excelのような管理画面で、IT資産管理ツールを使い慣れていない人でもスムーズに操作できるでしょう。IT機器のリースやレンタル契約を管理できる契約管理機能や、IT機器とトラブル対応履歴を紐づけて管理できるインシデント管理機能など独自機能も備わっています。
サポートについては、電話・メール・遠隔操作・訪問など、複数の対応方法が用意されています。
提供元 | 株式会社ディー・オー・エス |
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初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
LANSCOPE エンドポイントマネージャー
「LANSCOPE エンドポイントマネージャー」は、1万社以上の企業に導入されているIT資産管理ツールです。パソコンだけではなく、iOSやAndroidのスマホやタブレット端末も管理できます。
操作ログは最大5年分保存が可能です。操作ログを活用し、働き方の見える化につながるレポートを自動作成してくれるので、業務効率化や労務管理に注力したい企業に適しているでしょう。
Windowsのアップデート管理や記録メディア制御、macOSのシステム利用制御などの機能も搭載されています。料金プランは、デバイスごとに登録料を支払うプランⅠと、初期費用を支払うプランⅡが用意されています。
提供元 | エムオーテックス株式会社 |
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初期費用 | プランⅠ:1台につき6,800円(登録料) プランⅡ:3万円 |
料金プラン | プランによってライセンス利用料は異なる |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
ServiceDesk Plus
「ServiceDesk Plus」は、世界で利用されているITサービスマネージメントツールです。IT資産管理に加え、顧客からの問い合わせやヘルプデスク対応にも活用したい企業に向いているツールと言えるでしょう。
IT資産管理の機能としては、ハードウェアやソフトウェア、周辺機器などの管理に加え、購買管理や契約管理の機能も搭載されています。顧客を対象とした機能には、インシデント管理やサービス要求管理、問題管理などの機能があり、ユーザーエクスペリエンスを高める効果が期待できるでしょう。
クラウド版とオンプレミス版を用意しているので、自社に合ったタイプを選択できます。
提供元 | ゾーホージャパン株式会社 |
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初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン |
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機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
AssetView
「AssetView」は、必要な機能やサービスのみを必要なライセンス数だけ購入できるため、コストを抑えて導入できます。パソコンだけではなく、モバイルデバイスの管理も可能です。
セキュリティ対策にも力を入れており、ファイル暗号化や操作ログの取得、デバイス制御や不正パソコン遮断などの機能が用意されています。紛失時や盗難時には、遠隔からのロックやリモートワイプにより情報の流出を防ぎます。
Webサイト、メール、電話での問い合わせに対応しており、導入時のサーバー構築などには有償での技術支援メニューもあるので安心です。
提供元 | 株式会社ハンモック |
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初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
Assetment Neo
「Assetment Neo」は、資産管理に特化したツールです。対象とする資産は、IIT資産に加え什器や備品、固定資産まで含まれます。リースやレンタルの契約情報や期限・費用も登録できるので、再契約の進捗管理などもできます。すでに固定資産管理システムを導入している場合は、連携も可能です。
さらに持出・貸出管理もできます。バーコードやRFIDを活用し、社内機器の持出や返却などを把握します。案件別に機材の貸出を管理できるので、建設現場や撮影現場などで機材を使う機会が多い企業に適しているでしょう。不要になった資産については、廃棄の申請からマニフェストの期限管理も支援します。
提供元 | 株式会社アセットメント |
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初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン |
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機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
MaLion 7
「MaLion 7」は、Windows端末・Mac端末の両方に対応しているオンプレミス型のIT資産管理ツールです。オプションをつければ、iPhoneやAndroidも管理できます。送受信メール監視やリモートコントロールなど、60種類以上の機能を標準搭載しているのが特徴です。導入作業から運用開始までの期間は約2か月となっています。
パソコンのトラブル発生時には、管理者が各パソコンのデスクトップ画面を直接操作できるため、迅速な対応が可能です。また、パソコンの稼働状況から、勤怠管理システムに登録されていない「隠れ残業」を見つけ出せるので、適切な勤怠管理にもつながるでしょう。保守サポートは専用ダイヤルで対応します。
提供元 | 株式会社インターコム |
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初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | ライセンス購入:1万円/1ライセンス(100ライセンスの場合) |
機能・特徴 |
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URL | 公式サイト |
IT資産管理ツールを導入するメリット
IT資産管理ツールの導入は、管理業務の煩雑さなど企業が抱えるさまざまな課題の解決につながります。ここでは、IT資産管理ツールを導入するメリットについて詳しく説明します。
IT資産管理を効率化できる
IT資産管理ツールを導入することで、自社が所有するIT資産を効率的に管理できます。IT資産管理ツールはパソコンやタブレット端末などの情報を自動で収集・記録するため、担当者が一つずつ確認する必要がありません。ハードウェアだけではなく、ソフトウェアの情報も自動で把握し更新も行うので、担当者の負担は大きく軽減します。
自社のIT資産の総数や更新時期などを把握していなければ、IT機器の追加購入や買い替えなどのタイミングがわからず、購入計画が立てられません。その結果、必要数が確保できず、業務が滞るおそれがあります。
IT資産運用のリスクを減らせる
業務に必要なソフトウェアを使用する際、ライセンス違反を犯さないように注意が必要です。その点、IT資産管理ツールを使えばリスク低減を図れます。
契約数以上のライセンスをインストールすれば、ソフトウェアメーカーから多額のペナルティが課されるかもしれません。しかし、インストールしているソフトウェアを一つひとつ確認するには、非常に手間がかかります。IT資産管理ツールを使えば、ライセンス数や使用状況を自動で把握できるので、ライセンス数超過による違反を防げます。
また、更新プログラムの一斉配布などもできるので、ウイルス対策ソフトの更新漏れによるウイルス感染などの防止も可能です。パソコンやタブレット端末に保存されている顧客情報や機密情報が漏洩すれば、企業は多くの損害を被ってしまうでしょう。こうした事態を防ぐので、IT資産管理ツールの導入はセキュリティ強化にも寄与します。
周辺機器もまとめて管理できる
IT資産管理ツールは、パソコンやタブレット端末、ソフトウェアや周辺機器も管理できるため、管理負担が軽減されるでしょう。ネットワークに接続しているプリンタや複合機、通信機器などは種類も多く、台帳作成には労力を要します。
IT資産管理ツールによって一元管理ができれば、担当者はコア業務に集中できます。また、リース契約などの更新時も把握しやすくなり、契約の見直しや検討にも十分な時間を確保できるでしょう。
無駄な運用費用を削減できる
IT資産管理ツールを使い、自社が所有している資産を管理できれば、無駄なコストを抑えられます。新入社員の入社に合わせてパソコンなどを用意する際、社内に未使用のパソコンがあるにもかかわらず、存在を把握していなければ新たにパソコンを購入する運びになるかもしれません。
ソフトウェアの契約状況が管理されていなければ、すでに契約しているソフトウェアを、他の部署が重複して購入する可能性もあります。
所有しているIT資産の総数や内訳、稼働状況の把握は適切な運用につながり、IT資産の有効活用によって不必要な投資を避けられるでしょう。
IT資産管理ツールを導入する際の注意点
IT資産管理ツールの導入にあたっては、気を付けるべき点もあります。
IT資産管理ツールは、一度導入したら長期的に使用し続けるものです。今後海外展開を視野に入れているにもかかわらず、海外拠点のIT資産管理ができないツールを導入してしまうと、IT資産の一元管理が叶わなくなってしまうでしょう。今後の事業展開を見据え、長期的な視点で有効なツールを選んでください。
ツールを導入しIT資産管理の手間を省こう
IT資産の管理は、管理対象がハードウェアからソフトウェアまで多岐に渡り、セキュリティ対策など内容も幅広く、手間もコストもかかります。IT資産管理ツールを導入すれば、自動で資産管理ができ、セキュリティ強化も期待できます。自社に合ったIT資産管理ツールを採用し、効率的にIT資産管理を行いましょう。
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