【2024年最新】おすすめの労務管理システム17選|機能や価格を徹底比較!
労務管理業務を効率化する労務管理システム。さまざまな機能を備えたシステムが近年多数開発されていますが、おすすめのシステムとはどのようなものでしょうか。本記事では、おすすめの労務管理システム17選の機能や価格を徹底比較し、選び方や導入の注意点とあわせて解説します。
目次
労務管理システムとは?
労務管理システムとは、従業員の勤怠状況や給与計算、社会保険・福利厚生の加入管理などの労務管理業務を効率化するシステムです。
労務管理システムのタイプや機能について解説します。
労務管理システムのタイプ
労務管理システムのタイプには、単品汎用型・機能拡張型の2種類が存在します。無駄なコストをかけず、自社に適したものを選べるように、各システムのタイプをよく確認しましょう。
- 単品汎用型…システムの中にすべての機能が完備されているタイプ。
- 機能拡張型…1種類の機能のみが備わっているタイプ。
労務管理業務をひとつのシステムで完結させたい場合は単品汎用型、必要に応じて機能ごとにシステムを導入したい場合は機能拡張型を選ぶとよいでしょう。
労務管理システムの機能
労務管理システムには、さまざまな機能が存在します。各機能の詳細について、表でまとめました。
入退社の手続き | 入社時の社会保険の資格取得届や、退社時の資格喪失届などを作成・提出する |
帳票の自動作成 | 従業員情報を基に社会保険加入手続きで必要な帳票などを自動的に作成する |
Web給与明細の発行・配布 | Web上で閲覧できる給与明細を発行・配布する |
就業規則・福利厚生管理 | 就業規則や福利厚生の内容を閲覧する |
勤怠管理 | 出勤状況や労働時間などを管理する |
ワークフロー | 申請および承認を行う |
経費精算 | 従業員が支払った経費を精算する |
年末調整処理 | 年末調整に関するお知らせを従業員に周知する。書類の記入・回収を行う |
マイナンバー管理 | マイナンバーの入力や本人確認書類のアップロードを行う |
採用管理 | 採用に関するデータ(応募者情報など)を管理する |
e-Gov外部連携API対応 | 「e-Gov」(総務省による電子申請窓口)とシステムを連携する |
マイナポータル申請API対応 | 「マイナポータル」(各種手続きをオンライン化するサービス)を経由した申請を可能にする |
▷労務管理とは?どんな仕事?具体的な仕事内容や重要性を詳しく解説!
おすすめの労務管理システム17選
現在、多くの労務管理システムがリリースされています。しかし、使える機能や費用などは製品によってさまざまであるため、どれを選べばいいのかわからない人も多いでしょう。
ここからは、おすすめの労務管理システムを紹介します。それぞれの機能や特徴、費用についても解説していますので、選定時の参考にしてください。
1.SmartHR
SmartHRは、登録社数50,000社を突破した人気の労務管理システムです。労務管理システムの中では、4年連続シェアNo.1という記録を誇っています。各種契約や給与明細など、さまざまな面でペーパーレス化を推進可能です。
提供元 | 株式会社SmartHR |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入実績 | 登録社数50,000社以上 |
機能・特徴 | 従業員管理、Web給与明細の作成・配布、年末調整処理、書類作成など |
URL | 公式サイト |
2.社労夢Company Edition
社労夢Company Editionは、人事部門の労務管理をサポートするシステムです。社労士事務所で使用されているシステムを一般向けにリリースしているので、いざというときに役に立つ機能が多数搭載されています。
提供元 | 株式会社エムケイシステム |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 45,000円~/月 ※対象従業員や使用者数などにより変動 |
導入実績 | 全国社労士事務所導入数2,670社(2022年3月時点) |
機能・特徴 | 電子申請、マイナンバー管理、Web給与明細の作成・配布など |
URL | 公式サイト |
3.freee人事労務
freee人事労務は、労務管理の重要要素である「労務・勤怠・給与」を一元管理できるシステムです。サポートデスクが充実しているので、不明点があった際もすぐ相談できます。
提供元 | freee株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | *年額払の場合
|
機能・特徴 | 労務管理、勤怠管理、給与計算、Web給与明細の作成・配布、入退社手続き、年末調整処理など |
URL | 公式サイト |
4.ジョブカン労務HR
ジョブカン労務HRは、労務担当者300人の声を活かして開発された豊富な機能を備える労務管理システムです。各種手続きをオンライン上で自動化でき、進捗状況を一目で確認できるため、労務管理の経験が足りない担当者でも安心して使えます。
提供元 | 株式会社Donuts |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 中・小規模企業向け
※大規模企業(500名目安)の場合は要問い合わせ |
導入実績 | シリーズ累計 15万社以上 |
機能・特徴 | 従業員管理、労務管理、年末調整、マイナンバー管理、ストレスチェック、人材管理、書類作成、電子契約など |
URL | 公式サイト |
5.マネーフォワード クラウド社会保険
マネーフォワード クラウド社会保険は、社会保険手続きにおける書類作成や従業員ごとの対応・申請状況管理、電子申請に対応しているシステムです。特化型システムならではの、シンプルかつわかりやすいUIも人気を集めています。
提供元 | 株式会社マネーフォワード |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 個人向け(年額プラン) 880円(税込)〜/月、10,560円(税込)〜/年 法人向け(年額プラン) 51名以上の法人向け ※6名以上で利用の場合は、1名につき月額110円(税込)の利用料金が発生 |
機能・特徴 | 書類作成、従業員管理、電子申請など |
URL | 公式サイト |
6.クラウドハウス労務
クラウドハウス労務の特徴は、従業員からの申請・承認業務を一元管理できるところです。入退社手続きや雇用契約、年末調整などの手続きをデジタル化できることで、従業員の心理的負担も軽減できるうえに、書類保管の必要性もなくなります。
提供元 | 株式会社Techouse |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | 入退社手続き、年末調整処理、電子契約、ワークフロー、従業員管理など |
URL | 公式サイト |
7.HRBrain労務管理
HRBrain労務管理は、人事労務業務をワンストップ化するシステムです。従業員が入力したデータはシステム上に蓄積され、人材データの一元管理が実現できます。
提供元 | 株式会社HRBrain |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入実績 | 2,000社以上 |
機能・特徴 | 電子申請、従業員管理、マイナンバー管理など |
URL | 公式サイト |
8.jinjer労務
jinjer労務は、労務管理業務を総合的にサポートしてくれるシステムです。従業員データベースのみなら、無料で使用可能。業務で使用するデータを一元化・可視化します。
提供元 | jinjer株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 1名あたり 330円(税込)/月 ※従業員データベースは無料で使用可能 |
機能・特徴 | 労務手続き、入退社手続き、年末調整、雇用契約、人事情報の可視化、スキル管理、人事情報の一元管理、人員配置など |
URL | 公式サイト |
9.サイレコ
サイレコを導入すると、多種多様な定型業務を自動化し、効率化をはかることができます。システム連携できる機能が多いため、工数を一気に削減可能です。
提供元 | 株式会社アクティブアンドカンパニー |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 1名あたり 220円/月〜 ※従業員規模100名程度 |
機能・特徴 | アラート機能、セキュリティ、2次元分析、情報入力、給与明細、申請承認管理、利用者設定、評価機能、組織構成の履歴検索、従業員管理、組織図、組織全体管理など |
URL | 公式サイト |
10.COMPANY
COMPANYは、大手企業向けの労務管理システムです。勤怠管理からタレントマネジメントまで、企業が必要とする労務管理機能がほぼすべて搭載されています。
提供元 | 株式会社Works Human Intelligence |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入実績 | 1,200大手法人グループが導入 |
機能・特徴 | 人材検索、組織管理、発令管理・異動案作成、身上変更ワーク非フロー、評価ワークフロー、帳票作成など |
URL | 公式サイト |
11.HybRid
HybRidは、低価格ながら充実した機能を備えている労務管理システムです。機能を組み合わせて、自社独自のシステムをカスタマイズすることもできます。
提供元 | 株式会社CSS-consulting |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | 標準機能 1名あたり 165円(税込)/月 労働条件通知書 顔写真 WEB明細 ※ID数801人〜1,000人の場合は要問い合わせ |
機能・特徴 | 入社申請、変更申請、WEB明細、マイナンバー収集・管理、年末調整、労働条件通知書など |
URL | 公式サイト |
12.e-AMANO人事届出サービス
e-AMANO人事届出サービスの特徴は、単純明快な料金システムです。従業員数によって変動する料金を支払えば、基本的にすべての機能を利用できます。
提供元 | アマノ株式会社 |
初期費用 | 無料 |
料金プラン |
|
機能・特徴 | 入退社手続き、年末調整処理、マイナンバー管理、契約手続き、従業員管理、Web給与明細の作成・配布、e-Gov外部連携API対応、マイナポータル申請API対応など |
URL | 公式サイト |
13.Bizer
Bizerは、総務・労務・経理などの業務をまとめて管理できるクラウドサービスです。会社運営に関する手続きで困ったことがあれば、税理士や社会保険労務士、行政書士などの専門家に気軽に相談できます。また、各種手続きや書類作成の代行を依頼できるのも大きな特徴です。
提供元 | Bizer株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン |
オプション機能
|
機能・特徴 | スケジュール管理、ToDoリスト・ToDo管理、専門家相談、代行依頼など |
URL | 公式サイト |
14.総務人事奉行クラウド
総務人事奉行クラウドは、時間がかかる事務手続きを自動化するシステムです。無償で利用できる「専門家ライセンス」により、社会保険手続きにおける社員情報の確認などを、社会保険労務士などの専門家と連携して行えます。
提供元 | 株式会社OBC |
初期費用 | 55,000円(税込)〜 |
料金プラン | iEシステム(従業員数20名まで) 7,000円/月 iAシステム(従業員数50名まで) iBシステム(従業員数100名まで) iSシステム(従業員数300名まで) iSシステム(社員数拡張・従業員数1,000名まで) ※従業員数1,000名以上の場合は要問い合わせ |
機能・特徴 | 組織管理、社員管理、人事異動、規定文書、管理帳票、メニュー権限、社員権限、プログラム自動更新、サポートサービス、リモート共有、電話、Webなど |
URL | 公式サイト |
15.ARROW
ARROWは、扱いやすいUIが特徴的です。ユニバーサルデザインを意識しているため、誰でもストレスなく操作できます。タイムカード打刻機能がついているところもポイントです。
提供元 | 株式会社S&A |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | Aプラン(小規模事業者向け、〜10人) 1店舗/部署 2,178円(税込)/月 Bプラン(中規模事業者向け) Cプラン(さまざまな事業規模に対応) ※このほかに端末レンタルやカスタマイズ料金がかかることもあり |
機能・特徴 | 勤怠管理、給与計算、帳簿作成、タイムカード打刻、年末調整処理、電子申請、Web給与明細の作成・配布、e-Gov外部連携API対応など |
URL | 公式サイト |
16.Gozal
Gozalは、給与計算に特化した労務管理システムです。給与計算に関わるデータのすべてをシステム上で一元管理できるので、給与関連のミスを大幅に削減できます。
提供元 | 株式会社Gozal |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | 異動情報の自動検知、給与連絡票の自動生成、給与計算式の設定/計算テストサポート、Zoom/チャットによる導入・定着サポート、他社事例/運用方法の共有とご提案など |
URL | 公式サイト |
17.オフィスステーション労務
オフィスステーション労務のポイントは、帳票作成がスムーズに行えることでしょう。対応している帳票の種類は、社会・労働保険関連だけでも99種類という充実度です。
提供元 | 株式会社エフアンドエム |
初期費用 | 11,000円(税込) |
料金プラン | 1名あたり 440円(税込)/月 |
導入実績 | 25,000社以上 |
機能・特徴 | 従業員管理、ワークフロー、労務管理、帳票作成、セキュリティ対策など |
URL | 公式サイト |
労務管理システムの比較ポイント・選び方
ここからは、労務管理システムを選ぶ際に押さえておきたいポイントについて解説します。
目的にあった機能が備わっているか
労務管理システムはさまざまな種類があり、サービスによって対応できる業務が大きく異なります。そのため、事前に効率化したい業務を洗い出したうえで、自社の目的にあった機能が備わっているものを選ぶことが大切です。
たとえば、勤怠管理や給与計算といった特定の業務のみを効率化したい場合と、社会保険手続きや入退社手続きなども含めたあらゆる労務管理業務をカバーしたい場合では、適したシステムが変わってきます。
また、電子申請に対応しているかどうかも重要なポイントです。電子申請とは、申請・届出等のさまざまな行政手続きをインターネットを利用して行うものです。雇用保険関係や社会保険関係など、厚生労働省が取り扱う申請・届出等については、ほとんどの手続きがオンライン化されています。
電子申請を利用すれば書類の郵送や役所への訪問の必要がなくなり、手続きにかかる工数を削減できるというメリットがあります。社会保険や雇用保険の手続きの効率化を図りたい場合は、電子申請の対応可否についてもチェックしておきましょう。
操作性は良いか
操作のしやすさも、労務管理システムを選ぶうえで重要なポイントです。どんなに機能が充実していても、従業員にとって使い勝手が良くなければ、かえって業務効率を低下させてしまいかねません。
シンプルで見やすい管理画面や直感的に操作できるUIであれば、ITツールに不慣れな従業員でも使いやすく、導入時の研修や導入後のサポートなどの負担も軽減できます。サービスによっては無料トライアルやデモが用意されているものもあるので、導入前に使用感を確かめておくとよいでしょう。
価格は適切か
労務管理システムは、サービスや機能、ユーザー数などによって料金が大きく異なります。クラウド型の場合、月額または年額で利用料金を支払う料金形態が一般的ですが、中には初期費用や登録費用がかかるものもあります。
まずは自社で使いたい機能を洗い出し、利用人数を把握したうえで、コストを試算しましょう。サービスによっては、公式サイト上で料金のシミュレーションができたり、フォームから簡単に見積もり依頼をしたりすることができます。自社が求める機能に見合った価格であるか判断するためにも、複数のサービスを比較検討することが大切です。
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既存システムとの連携は可能か
すでに勤怠管理や給与計算などのシステムを使用している場合は、システム連携ができるかどうかも調べておきましょう。システムを連携させることで、データの転記や手作業での入力が不要となり、システム導入による業務効率化のメリットを存分に活かせます。
労務管理システムの中には、同じ会社の製品のみ連携可能なものや、外部システムとも連携可能なものがあります。連携機能を重視するのであれば、既存システムとの連携にくわえ、今後の拡張性も考慮して選ぶとよいでしょう。
サポート体制は十分か
労務管理システムにトラブルが発生すると、人事業務が滞ってしまいます。急なトラブルが発生した際に迅速に対応できる、十分なサポート体制が用意されているサービスを選びましょう。
具体的には、電話・チャット・メールなど複数の方法で問合せできる、夜間や土日も対応している、FAQやヘルプページがわかりやすく内容が充実しているといったポイントがあげられます。
また、システム導入後しばらくは「操作方法が分からない」「機能を正しく使えない」などの問題が頻出することも考えられます。初期設定の代行や導入時の研修を実施してくれるサービスであれば、安心して導入できるでしょう。
▷【中小企業向け】おすすめの労務管理システム8選比較|失敗しない選び方と注意点
労務管理システムを導入するメリット
労務管理システムを導入すると、業務の効率化などさまざまなメリットを得ることができます。
ここでは、労務管理システムを導入するメリットを3つ紹介します。
従業員情報の一元管理ができる
労務管理システムの導入により、煩雑な従業員情報の管理を一元化できます。氏名・住所・マイナンバーといった基本情報から、勤怠状況やスキル、健康状況に至るまで従業員に関するあらゆる情報を集約でき、情報の検索や確認が容易となります。また、入退社や氏名・住所の変更などに伴う従業員情報の追加・
書類の自動作成&ペーパーレス化につながる
労務管理や労務手続きに関するさまざまな書類・帳票を自動作成できるのも、労務管理システムを導入するメリットのひとつです。
社会保険や年末調整といった労務関係の書類を作成するには、扶養家族の有無など多くの情報を入力しなければなりません。労務管理システムを導入すれば、従業員に情報を入力してもらい、その情報をもとに書類を自動作成することが可能となります。書類の配布・回収から入力・修正、役所への申請に至るまでシステム上で完結できることにより、労務管理にかかる時間やコストを大幅に削減できます。
また、ペーパーレス化・データ化により、大量の書類を保管するためのスペースが不要となり、従業員情報の検索や整理がしやすくなる点も大きなメリットといえるでしょう。
情報を暗号化できてセキュリティ対策につながる
労務管理システムを導入することで、セキュリティ対策を強化できます。労務管理業務では、従業員の住所やマイナンバーなどの個人情報をはじめ、機密性の高い情報を大量に扱います。適切に管理しないと情報が漏洩するリスクもあるため、セキュリティ対策は重要です。
労務管理システムには、データの暗号化やアクセス制限といったセキュリティ関連の機能が備わっています。またクラウド型の場合は、ベンダー側でセキュリティ対策を施し、常に万全な状態にしてくれるので安心です。
労務管理システムを導入するデメリット
労務管理システムには、さまざまな業務を効率化できるなどのメリットがある一方、デメリットもあります。
ここでは、労務管理システムを導入するデメリットについて解説します。。
システム導入の負荷が大きい
労務管理システムを導入する際は、金銭的コストはもちろんのこと、担当者にも大きな負荷がかかります。
導入前には、操作方法や業務フローの変更について、従業員に説明しておかなければなりません。また導入後も、慣れるまでは担当者のサポートが必要となる場合もあります。
労務管理システムを導入する際は、運用が軌道に乗るまで担当者に大きな負荷がかかってしまうことを理解しておきましょう。
費用対効果が見えにくい
費用対効果がなかなか見えないことも、デメリットのひとつです。システムによっては、高額な費用がかかることもありますが、結果が出るにはかなりの時間を要します。すぐに結果を求めないことが重要です。
▷労務管理システムを導入するメリット・デメリット|特徴や機能も合わせて解説
労務管理システムの導入手順
労務管理システムを導入する際の手順について解説します。
導入の目的を明確にする
労務管理システムと一口に言っても、サービスによって対応できる業務や帳票は異なります。機能・予算ともに自社にあったシステムを選ぶためには、システムの導入目的を明確にすることが重要です。
特定の業務のみペーパーレス化・デジタル化することが目的であれば、シンプルな機能のシステムで十分事足りるでしょう。一方、労務管理全体の業務効率化が目的であれば、あらゆる業務に対応している単品汎用型や連携機能が充実しているサービスが必要となります。目的を明確化するために、まずは自社の労務管理業務における課題を見つけることから始めましょう。
業務の洗い出し
次は、業務の洗い出しをしましょう。自社にとって必要な機能を明確にするためには、業務を細かく洗い出す必要があります。特に労務管理業務は、勤怠管理や給与計算から社会保険手続き、福利厚生の管理など多岐にわたるため、網羅的に洗い出さなければなりません。
また、担当業務や部署によって課題感はそれぞれ異なるため、ヒアリングやアンケートで広く意見を集めることが大切です。
システムを選定する
労務管理システムの導入目的や必要な機能を明確にしたらシステムを選定していきましょう。
自社が求める機能を備えているか、予算に見合っているかはもちろんですが、操作性やサポート体制、既存システムとの連携などもチェックしておきましょう。無料トライアルやデモで実際の使用感も確かめておくと安心です。
選定にあたっては、なるべく複数のシステムについて資料や見積書を請求し、多角的な視点で比較検討することが大切です。
システムの導入・検証をする
労務管理システムを選定したら、次は従業員にシステム導入について周知しましょう。研修や説明会を実施し、システムの導入目的や操作方法を伝えることで理解を得られ、スムーズに運用を始めることができます。
システム導入後は、定期的に効果検証を行いましょう。具体的には、導入前と導入後の作業時間の変化や、作業ミスの増減、業務の抜け・漏れの発生頻度などの側面から効果を測ることができます。
また、ミーティングを行い、課題や問題について共有することも大切です。機能の追加や削減ができるシステムであれば、現場の意見をもとに最適化していくことができます。
労務管理システム導入時の注意点
労務管理システムを導入する場合、いくつかの注意点を守らなければなりません。
安全対策が十分か確認が必要
従業員のさまざまな個人情報を適切に管理するためにも、セキュリティに関する安全対策が十分かどうか、念入りにチェックしましょう。
ネットワーク通信の暗号化や、サーバーの多重化などのセキュリティ対策がとられているものがおすすめです。よりセキュリティ面を重視する場合は、クラウド型ではなく、オンプレミス型を選ぶのもひとつの方法でしょう。
すべての労務申請に対応しているわけではない
労務管理システムは、サービスによって対応できる労務申請の内容が異なります。電子申請についても、対応していないシステムがあるので注意が必要です。
また、電子申請には社会保険関連を中心とした「e-Gov」と、マイナンバーを基軸とした「マイナポータル」の2つがあります。システムがどちらかにしか対応していない場合、申請・届出の種類によっては電子申請を利用できません。労務管理システムを導入する際は、電子申請に対応している申請・帳票の種類についても確認しておきましょう。
慣れるまでは業務負担が増す可能性がある
システムの操作に従業員が慣れるまで、逆に業務負担が増すかもしれないことを覚えておきましょう。また導入直後は、「操作方法がわからない」「機能を正しく使えない」といった従業員からの問い合わせが担当者に集中することも考えられます。
業務効率化を実現するには時間がかかることを理解しておくとともに、担当者に過度の負担がかからないよう、事前の研修やマニュアルの整備などの対策も大切です。
おすすめ労務管理システムを比較し最適なものを導入しよう
労務管理システムを導入することで、複雑で多岐にわたる労務管理業務を効率化できます。
システム導入の効果を得るためには、まずは自社の課題を洗い出し、導入の目的を明確にしたうえで、複数のサービスを比較検討することが大切です。今回ご紹介したおすすめの労務管理システムや選び方のポイントなどを参考にして、自社のニーズに合ったものを選んでみてください。
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