【2024年最新】おすすめの人事評価システム14選比較|価格や機能・選び方を解説
従業員の能力・成績・勤務態度などを評価する「人事評価」。評価の結果は、賞与やキャリア形成にも影響するため、公平で適切な評価基準や体制の構築が求められます。本記事では、おすすめ人事評価システムを比較して紹介し、機能やメリット・デメリット、選び方とあわせて解説します。
目次
人事評価システムとは?
人事評価システムとは、人事評価と関連業務を効率化するためのシステムです。
従来の人事評価は、エクセルで作成した評価シートを印刷し、配布・回収を行い、手作業で集計を行うのが一般的でした。しかし、人事評価システムでは評価シートの作成・配布・回収・集計をシステム上で一元的に行えるため、大幅に手間を省けるようになります。
ほかにも、評価プロセスの管理や回答状況のステータス管理など、人事評価業務を効率化できる多くの機能が搭載されているのが人事評価システムです。
近年の慢性的な人手不足により、多くの企業が業務効率化を進めています。また、従業員の離職を防ぐためには、公正で適切な人事評価を行わなければなりません。
人事評価システムでは、データの回収をスムーズに行えるうえに、種類によっては分析機能も搭載されているため、公正かつ適切な評価にも役立ちます。このように、人手不足の解消や離職防止などの理由から、人事評価システムを導入する企業は増えつつあります。
人事評価システムの機能
人事評価システムに搭載されている主な機能を表にまとめました。
機能 | 概要 |
人事情報管理機能 | 従業員の氏名や年齢などの基本情報に加え、配属先・役職・業務内容などの従業員情報を管理する機能。 |
人事評価機能 | 評価シートの作成・配布・回収・集計・分析・管理から、評価プロセスの管理までを行う機能。 |
タレントマネジメント機能 | 過去の人事評価結果や従業員の持つスキル・経験などの情報をもとに、最適な人材育成・配置を行うための機能。従業員の目標設定・進捗状況・評価の管理も行える。 |
紙・CSV形式への出力 | 評価シートはもちろん、集計・分析を行ったデータを紙やCSV形式へ出力できる機能。外部ツールとの連携にも役立つ。 |
人事評価システムの選び方
人事評価システムの選び方として、5つのポイントを詳しく紹介します。人事評価システムの導入を検討する際は、ぜひ参考にしてみてください。
自社の人事評価制度にあっているか
現在の人事評価制度を基準として人事評価システムを導入する場合は、自社の人事評価制度とマッチした評価方法が機能として搭載されているかを確認しましょう。
たとえば、人事評価制度として「360度評価」と「コンピテンシー評価」の2つを採用している場合、この2つの評価方法が搭載されているシステムを選定することが大切です。
自社の人事評価制度に合わないシステムを導入してしまうと、既存のやり方をシステムに反映できず、人事評価制度そのものの見直しを行う必要があります。
また、業界・業種によっては特殊な評価基準を設けているケースもあります。この場合は、評価項目を自由にカスタマイズできるような、柔軟性に優れた人事評価システムを選びましょう。
操作性・利便性は高いか
人事評価システムの操作性・利便性の高さは、システム活用の定着度合いにも直結するため、システム選びの重要なポイントのひとつです。
操作性・利便性の悪いシステムは、現場での活用が進まず定着しないリスクがあります。もし活用が定着したとしても、操作性・利便性が悪く、かえって人事評価業務の工数や手間が増えてしまうことも考えられます。
そのため、人事評価システムを導入する前に無料トライアルや無料プランなどを活用して、従業員に使用感を試してもらうことが大切です。経営層や管理職だけの意見で選定するのではなく、現場の意見も取り入れながら最適なシステムを見極めましょう。
また、既存システムと連携可能な人事評価システムを導入すれば、人事業務全般の効率化も実現します。既存システムとの連携に対応しているかも併せて確認しておきましょう。
価格はどのくらいか
近年、導入する企業が増えているクラウド型の人事評価システムは、導入時の初期費用と月額利用料金で提供されているのが一般的で、月額利用料金に関してはシステムを利用する期間中発生し続けます。
そのため、高機能だからといって予算に合わない高額なシステムを導入してしまうと、継続して利用することが困難になったり、導入によって得られる効果よりコストのほうが大きくなってしまったりするなどの問題が生じる可能性もあります。
ただし、「価格が安いから」という理由だけでシステムを選定することも避けたほうがよいでしょう。なぜなら、価格が安いシステムは搭載されている機能が少なかったり、操作性・利便性が低かったりする可能性があるためです。
価格が安いシステムでも、自社の人事評価制度とマッチして必要な機能が搭載されていれば問題ありませんが、導入後に「必要な機能がない」「既存の人事評価制度を実行できない」とならないよう、価格とあわせて必ず機能・操作性・利便性も照らし合わせましょう。
提供形態は自社にあっているか
人事評価システムには、大きく分けて「オンプレミス版」「パッケージ版」「クラウド版」の3つの提供形態があります。提供形態によって特徴やメリット・デメリットが異なるため、自社に最適な提供形態はどれかを見極めることが大切です。
それぞれの特徴とメリット・デメリットを表にまとめました。
提供形態 | 特徴 | メリット | デメリット |
オンプレミス版 | 自社サーバーを設置し、自社仕様にシステムを構築するタイプ |
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パッケージ版 | 社内のパソコンにインストールして利用するタイプで「買い切り版」とも呼ばれる |
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クラウド版 | インターネット上に設置されたサーバーを利用するため、自社サーバーの設置が不要なタイプ |
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3つの提供形態で迷った場合は、「クラウド版」がおすすめです。
オンプレミス版は導入に膨大なコストと期間が必要なため、大企業以外ではほとんど利用されていません。
また、パッケージ版はオンプレミス版に比べてコストを抑えられるものの、カスタマイズ性が低く、インストールしたハードウェア以外では利用できないという利便性の悪さから、パッケージ版を導入する企業は減少傾向にあります。
クラウド版であれば、サーバーやシステムの構築が必要ないため、スピーディーな導入が実現できます。さらに、インターネット環境さえあればいつでもどこでもアクセスできる点が最大の魅力です。また、ソフト自体の機能をカスタマイズすることは難しいものの、API連携などにより活用の範囲を拡げることは可能です。
このように、利便性に優れたクラウド版の人事評価システムは近年主流になりつつあります。そのため、提供形態で迷った際には「クラウド版」を選んでおくとよいでしょう。
セキュリティ・サポート体制は十分か
クラウド版の人事評価システムを利用する場合、システム上のセキュリティはベンダーに依存することになります。自社でシステムのセキュリティを変更することはできないため、高度なセキュリティ対策が施されたツールを選ぶようにしましょう。
また、人事評価システムの導入時や導入後は、基本操作や効果的な活用方法に悩むこともあるかもしれません。そのため、導入・運用サポートを提供しているか、どのような問い合わせ方法があるかなど、サポート体制が十分に整っているのかも事前に確認しておきましょう。
おすすめの人事評価システム14選比較
ここからは、おすすめの人事評価システム14選を紹介します。
1.HRBrain
HRBrainは、シンプルな操作のみで、評価運用の効率化からデータ活用までの幅広い業務に対応できる人事評価システムです。評価基準や評価プロセスの見える化が実現するため、評価に対する納得度を向上するのに役立ちます。
OKR・MBOなどの評価テンプレートや1on1などに使用する面談シートも充実していることから、人事業務の大幅な工数削減にも貢献するでしょう。
提供元 | 株式会社HRBrain |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入実績 | シリーズ累計2,500社以上(※2023年9月時点) |
機能・特徴 | 評価ダッシュボード、評価テンプレート、シートカスタマイズ、ワークフロー設定、1on1・キャリア面談記録、催促メールの一括送信、データの集計・出力、スマホ対応など |
URL | 公式サイト |
2.カオナビ
カオナビは、テレワーク・生産性向上・人材不足などのさまざまな人事課題に対応可能な人事評価システムです。人事評価に関する機能が豊富に搭載されているシステムに加えて、約3,000社もの導入実績を誇るカオナビならではのサポート体制も整っています。
カオナビの利用ユーザー同士で情報共有できるコミュニティも提供されているため、ビジネスの人脈を広げることにも役立つでしょう。
提供元 | 株式会社カオナビ |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入実績 | 約3,000社(※2023年3月末時点) |
機能・特徴 | 人材データベース、社員リスト、社員情報ソート、組織ツリー図、エニアグラム、クリエイティブマップ、評価ワークフロー、社員アンケート、配置バランス図、社員データグラフ、ダッシュボードなど |
URL | 公式サイト |
3.HRMOSタレントマネジメント
HRMOSタレントマネジメントは、人事評価に関する現状把握から課題発見、対策までをまとめて解決できる人事評価システムです。人事・管理職・経営陣など、さまざまな立場におけるニーズに対応する機能が搭載されています。
閲覧範囲などのあらゆる権限も細かく設定できるため、セキュリティ面でも安心して利用できるでしょう。
提供元 | 株式会社ビズリーチ |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | データベースプラン:要問い合わせ ベーシックプラン:要問い合わせ |
機能・特徴 | 従業員データベース、ダッシュボード、組織シミュレーション、目標・評価管理、360°フィードバック、1on1レポート・支援、組織診断サーベイ、個人コンディションサーベイなど |
URL | 公式サイト |
4.タレントパレット
タレントパレットは、人事に必要な機能がオールインワンで搭載されている人事評価システムです。人事業務の効率化だけでなく、人材データの分析も行えるため、経営・人事戦略の意思決定を高速化し、現実的かつ効果的な人事戦略の実現に役立ちます。
中小企業から大企業まで規模に関係なく多くの企業で活用されており、その継続率は99.6%にものぼります。
提供元 | 株式会社プラスアルファ・コンサルティング |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | 人材データベース、人事評価、異動シミュレーション、人材育成・スキル管理、人材データ分析、eラーニング・研修管理、採用管理、アンケート、サンクスポイント、TPOD(組織診断)、TPI(適性検査)など |
URL | 公式サイト |
5.One人事 タレントマネジメント
One人事 タレントマネジメントは、専門知識不要で初心者でも使いやすい人事評価システムです。導入前から専任のサポートがつくため、導入や運用に関する不安や悩みがあってもすぐに相談できます。
人事情報という繊細な情報を扱うことから、暗号化・脆弱性診断・データベース多重化・災害対策など、さまざまなセキュリティ対策を行っている点も魅力です。
提供元 | One人事株式会社 |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入実績 | シリーズ累計720社以上 |
機能・特徴 | 目標管理、人事評価、人材育成・配置、スキル管理、エンゲージメント、人的資本の情報開示、人材データベース、組織図、アンケート、ダッシュボード、クロス分析、ワークフローなど |
URL | 公式サイト |
6.人材データプラットフォーム CYDAS
人材データプラットフォーム CYDASは、「業務効率化」を目的とする一般的な人事評価システムとは異なり、「働きがいをつくるにはどうすればよいか」という視点から、実用性の高い機能が搭載されている人事評価システムです。
従業員全員が活用することで必要なデータが収集でき、働き手の意思に沿った評価が実現するとして、誰もが使いやすいように設計されています。
提供元 | 株式会社サイダス |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | 人材データ、組織管理・組織図、人材検索・リスト、マイページ、MBO・コンピテンシー評価、360度評価、1on1サポート、評価フィードバック、バリュー評価、育成プラン作成、スキルチェックなど |
URL | 公式サイト |
7.ヒトマワリ
ヒトマワリは、無料の導入サポートを提供している人事評価システムです。人事評価に関連する機能がシンプルにまとめられているため、「機能が多すぎて使いこなせない」といった心配も不要です。
無料の導入サポートだけではなく、初期費用が無料で月額料金は11,000円(税込)からと他社と比べて比較的低価格で提供されていることが、導入の決め手となる企業も多いようです。
提供元 | 株式会社Touch&Links |
初期費用 | 無料 |
料金プラン | スタートプラン:11,000円(税込)~/月 スタンダードプラン:66,000円(税込)~/月 |
機能・特徴 | マイページ、ダッシュボード、人材データベース、採用管理、BI機能、組織シミュレーション機能、評価・ワークフロー、アンケートなど |
URL | 公式サイト |
8.WiMS/SaaS人事考課システム
WiMS/SaaS人事考課システムは、ジョブ型雇用の人事評価制度に対応する人事評価システムです。
上場企業へSaaSサービスを提供した実績があるため、対応可能な評価制度が幅広く、各企業に合わせたワークフローや職種別の評価シートも提供しています。
提供元 | 株式会社 ソリューション・アンド・テクノロジー |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | 人事考課業務スケジュール登録、ユーザマスタ登録、従業員マスタ登録、組織マスタ登録、メニュー登録、汎用データ抽出、評価シート記入・収集、評価・考課傾向値分析、シート収集進捗管理など |
URL | 公式サイト |
9.GooooN
GooooNは、中小・中堅企業向けの人事評価システムです。「機能がシンプルで使いやすい」「サポートが充実している」「導入時の初期設定が不要」などの特徴から、人事評価システムがはじめての企業でも簡単に導入できます。
実際に導入した企業では、継続率99%・面談実施率85%アップ・評価納得度80%アップ同社HPより)と、高い効果が現れています。
提供元 | 株式会社ビジネスネットコーポレーション |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 月額最低15,000円~ |
機能・特徴 | 目標管理、人事評価、360度評価、自己申告、キャリアプラン、タレントマネジメント、人事情報管理、相対調整、昇格推薦業務など |
URL | 公式サイト |
10.SmartHR
SmartHRは、人事・労務の業務効率化とデータ活用による組織改善のどちらも実現できる人事評価システムです。住所変更や扶養変更などの手続きもシステム上で完結するうえに、データベースが自動で更新されるため、最新の人事データが自然と集約されます。
タレントマネジメントに関する機能も豊富に搭載されており、人事評価や組織における課題発見や評価に対する納得度の向上にも役立ちます。
提供元 | 株式会社SmartHR |
初期費用 | 無料 |
料金プラン |
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導入実績 | 登録社数60,000社以上 |
機能・特徴 | 人事評価、配置シミュレーション、スキル管理、従業員サーベイ、ラクラク分析レポート、従業員データベース、組織図、カスタム社員名簿など |
URL | 公式サイト |
11.あしたのチーム
あしたのチームは、導入社数4,000社を超え、中小企業において高いシェアを誇る人事評価システムです。人事制度の構築・見直しからクラウドの導入・運用までをワンストップで支援してもらえます。
評価基準と連動した等級制度やインセンティブといった報酬制度の設計も行えるため、従業員の給与に対する納得度の向上にも役立ちます。
提供元 | 株式会社あしたのチーム |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
導入実績 | 4,000社以上 |
機能・特徴 | 1on1、360度評価、経年分析、甘辛分析、組織図、売上管理、目標履歴、評価分析、API連携、メール配信、自動期日管理、評価者研修、目標添削、面談同席、査定調整会議、個別フォロー、制度再構築など |
URL | 公式サイト |
12.ヒョーカクラウド
ヒョーカクラウドは、人事評価にかかる時間を50%削減(同社HPより)したという実績を持つ人事評価システムです。余計な機能が搭載されておらずシンプルなため、管理者から利用者まで全従業員が使いやすいよう設計されています。
スキルマップ機能では、業務遂行能力を習熟度で測ることが可能なため、資格・技術といった職能を見える化し、各従業員の持つスキルを把握しやすくなるでしょう。
提供元 | 株式会社シーグリーン |
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
機能・特徴 | 評価管理、エクセル出力、360度評価、アンケート、1on1ミーティングなど |
URL | 公式サイト |
13.人事評価ナビゲーター
人事評価ナビゲーターは、人材育成につながるノウハウが詰め込まれた人事評価システムです。利用人数によって具体的な料金は変動するものの、月額料金は5,500円(税込)からと、業界トップクラスの低価格で提供されています。
これまでの2,500件以上ものコンサル実績に基づいて、適切な評価を行うための機能が搭載されていることから、実用性に優れていてより正確な評価を可能にします。
提供元 | 株式会社日本経営 |
初期費用 | 11万円(税込)~ |
料金プラン | 2機能プラン:5,500円(税込)~ 3機能プラン:8,250円(税込)~ ※利用人数によって変動 |
導入実績 | 300件以上 |
機能・特徴 | フィードバック面談・行動観察のメモ、一次評価の一括コピー、経営者向けの報告書の自動生成、部署や等級ごとの評価のバラつきをデータで可視化など |
URL | 公式サイト |
14.ミナジン人事評価システム
ミナジン人事評価システムは、従業員数100名以下の企業に最適な人事評価システムです。エクセルでの管理でバラバラになっていた目標シートや煩雑になっていた評価プロセスを、クラウドで一元化できます。
人事評価の機能に特化しており、シンプルな操作性と高いコストパフォーマンスが魅力です。
提供元 | 株式会社ミナジン |
初期費用 | 20万円~ ※人数などで変動 |
料金プラン | 基本料金 1~30名:10,000円/月 人数課金 31名~:300円/月/ユーザー |
機能・特徴 | 評価シート管理、評価ステータス、評価シートの確認・入力、評価プロセスの一元化など |
URL | 公式サイト |
人事評価システムを導入するメリット
最後に、人事評価システムを導入するメリット・デメリットについてもお伝えします。まずは4つのメリットから詳しく見ていきましょう。
人事評価業務を効率化できる
人事評価システムでは、人事評価を効率化するためのさまざまな機能が搭載されています。
たとえば、評価シートの配布・回収はシステム上で一元的に行えるため、紙の評価シートを配布・回収する手間が省けます。手渡しでの配布や提出をする必要はなく、提出状況の確認も簡単に行えるでしょう。
クラウド版のシステムであれば、外出先でフィードバックを行ったりアンケートを記入したりするなど、スキマ時間の活用も可能です。
また、人事評価システムには「MBO」「OKR」「360度評価」「コンピテンシー評価」などの多種多様な評価方法・機能が搭載されているため、これまで採用していなかった評価制度を新たに導入するきっかけにすることもできます。
現在の人事評価制度に課題を感じている場合は、人事評価システムの導入に合わせて新たな評価制度を導入するのもおすすめです。
人事情報を一元管理できる
エクセルを利用した人事情報の管理では、データの変更があるたびに手作業で新たなデータを入力し直す必要がありました。
手作業によるデータの入力・変更はミスが生じやすいうえに、ミスが発生した箇所を見つけにくいといった新たな問題にもつながります。
しかし、人事評価システムでは従業員に関するあらゆる情報を一元管理でき、連携した外部システムのデータを自動反映させることも可能です。そのため、同じデータを複数のシステムにそれぞれ入力する手間が省け、手作業で行う工程が減ると人為的ミスも生じにくくなります。
このように、人事情報をシステムで一元的に管理することで、データ共有の円滑化やミス削減による業務効率化などのメリットにつながります。
従業員の満足度が向上する
人事評価システムには、人事評価が適切かどうかを分析する機能が搭載されているものもあります。また、システム上で評価プロセスを管理すれば、評価者だけでなく従業員もどのような工程で評価されているかを把握できるようになります。
このような機能を活用すると、公正かつ適切な評価が実現しやすく、従業員は「どのような理由・背景があってこの評価に至ったか」を確認できるため、評価に対する納得度が向上するでしょう。
自分の能力・業績が適切に評価されているという評価に対する納得度の向上は、従業員の満足度を高め、離職防止といったメリットにもつながります。
人材配置を最適化できる
従来の人材配置は、従業員に関する情報や過去の人事評価情報などのさまざまなデータを一度に確認しにくいことから、人事担当者の主観や経験に左右される部分も少なくありませんでした。
その結果、適切な人材配置ができず、ミスマッチが生じたり従業員のパフォーマンスを最大化できなかったりするなどの問題が生じることもありました。
しかし、人事評価システムでは人事に関するあらゆるデータを一元管理するため、1つのシステムから幅広いデータを確認できます。従業員が持つスキルや経験だけではなく、過去の人事評価情報も簡単に閲覧できるため、担当者の主観や経験に左右されない人材配置が実現するでしょう。
最適な人材配置が実現すれば、従業員のパフォーマンスを最大化しやすく、生産性の向上や離職防止などのメリットにもつながります。
人事評価システムを導入するデメリット
続いて、人事評価システムを導入する際の3つのデメリットについても見ていきましょう
浸透するまでには時間がかかる
人事評価システムの導入によって人事評価のフローは、大きく変わることになります。そのため、システム操作に慣れなかったり、評価方法の設定に手間取ったりするなど、システムが浸透するまでには時間がかかってしまうのが一般的です。
また、搭載機能によっては、自社の人事評価制度をうまく引き継げないことも考えられます。システム導入時には評価方法の設定・従業員の教育・各種システムの設定などが必要なため、担当者の負担が大きくなりやすい点もデメリットです。
導入期間には余裕を持った計画を立て、担当者が納得できるよう事前に説明を行うことが大切です。
導入・運用に費用がかかる
人事評価システムは初期費用や月額利用料金が発生するなど、導入・運用に費用がかかります。
できる限り導入費用を抑えたい場合は、自社の課題を解決できる機能が最低限搭載されているシステムを中心に選定し、システム導入によって削減できる業務時間や人件費などの費用対効果を見極めるようにしましょう。
なかには、無料プランが提供されているシステムもあります。必要な機能が揃っていれば、無料のシステムでも十分効果を感じられるはずです。
評価されない業務の優先度が下がる
人事評価システムは評価プロセスが可視化されるため、従業員の評価に対する納得度が向上する反面、評価に直結しない業務の優先度が下がってしまう可能性があります。
評価されない業務をあと回しにする従業員が増えてしまうと、組織全体の生産性が下がったり、一部の従業員の負担が増えたりする可能性も考えられます。そうなると、評価されない業務ばかりを任される従業員が適切に評価されず、モチベーションの低下や離職にもつながりかねません。
そのため、評価基準や評価プロセスの一部を非公開にするといった工夫をしながらシステムを運用することが大切です。
おすすめ人事評価システムの価格・特徴を比較し最適な製品を導入しよう
人事評価システムは、人事評価とその関連業務の効率化に役立ちます。多種多様なシステムが提供されている現在、人事評価制度・予算・提供形態などが自社に適しているものを見極めることが大切です。
今回紹介したおすすめ人事評価システムを比較しながら、自社に最適な人事評価システムを導入してみてください。
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